
経理・財務職の求人は、引き続き堅調な採用ニーズを維持しています。求人数が急増することはありませんが、募集企業を入れ替えながら、常に安定した求人があると言えます。
しかし、けして「転職が容易な職種」ではありません。前回ご紹介したように、経験してきた企業の情報(規模・業界・上場/未上場など)を経歴書に明記するなど、対策には手を抜かないようにご注意ください。
経理・財務職での求人では、応募条件として「日商簿記○級」という記載が多く見られます。「必須」とする場合と「尚可」とされる場合がありますが、実際の選考水準を考えると、20代後半以上の方ではほぼ必須と考えてよいでしょう。しかし、他の簿記検定であっても、条件に指定されている日商検定と同レベルと判断される場合、応募は可能です。
国内の代表的な簿記検定として「日商簿記検定試験 (日本商工会議所)」の他に「全経簿記能力検定試験 (全国経理学校協会)」「全商簿記実務検定試験 (全国商業高等学校協会)」が挙げられます。一般的に、日商、全経、全商の順で高レベルとされています。
その試験内容は、概ね以下の通りです。
【簿記検定試験内容】
<1>日商簿記1級 (商業簿記/工業簿記/原価計算/会計学)
<2>日商簿記2級 (商業簿記/工業簿記)
<3>日商簿記3級 (商業簿記)
<4>全経簿記上級 (商業簿記/工業簿記/原価計算/会計学)
<5>全経簿記1級 (会計(商業簿記を含む)/工業簿記)
<6>全経簿記2級 (商業簿記)
※日商簿記1級、全経簿記上級取得者は、学位に関係なく
税理士試験、公認会計士試験への受験資格が与えられます。
こうした各検定の試験内容やレベル感を考慮すると、「日商簿記1級」を条件とする求人に対し「全経簿記上級」の資格保有者なら応募可能と言えます。
日商簿記1級 = 全経簿記上級
日商簿記2級 = 全経簿記1級
日商簿記3級 = 全経簿記2級
これまで必須条件となる「日商資格」を保有していないために応募を諦めていた方は、もう一度ご自身の資格・経験を見直し、ぜひ新たな可能性を見つけてください。