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2016/7/11
面接では、“よく聞かれる質問”がいくつかあります。
このコラムではそんなよくある質問に対する「ベストな回答」をレクチャーさせていただきます!
さて、今回は「キャリアプラン」に関連する質問について解説します。
転職理由や長所・短所などと同様、面接では非常によく聞かれる質問です。
採用企業が、皆さんに期待する「今後のビジョン(=キャリアプラン)」。
選考の合否を判断する上でも非常に重要なポイントになります。
「あなたのキャリアプランを教えてください。」
さあ、みなさんなら何と答えますか?
まずは多くの方がしてしまいがちな「悪い例」。
今回は過去に残念ながら第一志望の面接をお見送りになってしまった営業志望のAさん(26歳:接客業)の回答を見てみましょう。
私は、今後自分の経験を生かして少しでも早く業務を覚え戦力になりたいです。
そして、一人前の営業マンになり、最終的には多くの社員をマネジメントしたいです。
いかがでしょう。実はこういった回答の仕方はAさん以外にも非常に多くの方々に見られます。
どこが問題だったのか、改善すべきポイントをわかりやすく箇条書きにしてみましょう。
(1)少しでも早く業務を覚え戦力になりたい
(2)一人前の営業マンになり
(3)最終的には多くの社員をマネジメントしたい
主に、上記3つがAさんの「改善すべきポイント」です。
では、次に具体的な改善点を見ていきましょう。
まず最初に目につくのは「少しでも早く」という非常に“曖昧”な単語。
実際に、「少しでも早く」と聞いて、みなさんはどれくらいの期間をイメージしますか?
1週間でしょうか?1か月でしょうか?1年でしょうか?
どれも正解であり、どれも不正解である可能性のある単語ですね。
このように、「聞き手によってとらえ方が変わってしまうような表現」はNGです。
“具体的な数字”を入れて表現しなければいけません。
次に、「戦力になりたい」という単語。一見「どこがダメなの?」と思う方も多いかもしれませんが、そもそも、中途社員は初めから「ある程度戦力になること」を求められていることが多いです。極端に言ってしまえば、戦力になって当たり前なのです。それを「なりたい(=できればそうしたい)」というどこか控えめな言い方をしてしまうと、少し説得力に欠けてしまいます。
自信をもって「言い切る」ことも時には大事なのです。
「一人前の営業マン」とは、どんな営業マンでしょうか?あなたのイメージする一人前の営業マンと、企業が考える一人前の営業マンは、果たして同じでしょうか?おそらく、違いますね。
会社ごとにも、一人前の営業マンの基準は違うはずです。
(1)と同様、曖昧な表現をせず、あなたが目指すビジネスマンとしてのビジョンを明確に伝えましょう。
最もよく聞く単語であり、最も使ってはいけない単語、それが「最終的には(=ゆくゆくは)」です。
こちらも(1)と同様ではありますが、(1)よりもスケールの大きいことを“より曖昧に話してしまっている”点が要注意です。
「最終的」と聞くと、私は「50代を過ぎそろそろ定年を迎える頃」をイメージしてしまいますが、そう考えると、あなたのキャリアプランは途方もないものになってしまいます。
また「マネジメントをしたい」という発言も、これだけでは「マネジメントをすることがゴール」になってしまいます。
マネジメントとは、そもそも資源や人材を管理・育成し企業としての利益の最大化を図ることですので、「マネジメントをしたうえでの結果」をゴールとして話さなければいけないのです。
上記を踏まえて、Aさんの「キャリアプラン」をベストな回答にしてみましょう。
私は、まずは直近の1年間で御社の営業業務の基礎やノウハウをしっかり理解し身に着けます。
そして3年以内に、新規開拓の分野において社内トップクラスのスキルを身に着けたいと考えています。
さらに5年以内には、少なくとも5名以上のマネジメントを経験し、自身が教育したチームで社内年間売り上げトップを目指したいと思っています。
いかがでしょうか?初めに見ていただいた回答とは打って変わって、非常に説得力のある頼もしい回答に変わりました。
ポイントは「○年以内に」というように明確に期限を数字で表現することで、聞き手も具体的な成長イメージを持つことができます。
たったこれだけのことで「この人は(期待)デキる!」と思ってもらえるわけですから、
言葉のチョイスや伝え方次第で、面接の結果は大きく変えられるのです。
次回からの面接に、是非生かしてください!それではまた……。
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