ど、どうも・・・。株式会社シアサッテの「ワク」と申します。
えぇと・・今回はビジネスマナーでも基本中の基本、「名刺交換」についてお話しします。
前回、中途採用の面接に来ていた「トゴシ君とススム君」。
彼らの名刺交換の仕方がビジネスマナー的に正しいかどうか、チェックしてみようか・・・。
まず、名刺そのものについてだけど、
これは“その人自身を表す「分身」のようなもの”だから、丁寧に扱わなければいけないということは知ってるよね?
よくドラマなんかで、取引先の人に目の前で名刺を破られるシーンがあるけど、あれは「とっても失礼な行為」だということは肝に銘じておこうね。
じゃあ、さっそくだけど、まずは『名刺の正しい渡し方』からやってみよう。
まずはススム君。やって見せてくれるかい?
(ちょっとだけ変わったけど、やっぱその呼び方するんだね・・・)
え、名刺交換っスけど・・・。
(他に何に見えるんスか?)
「ターンエンド!」じゃないよ。名刺もらってないよボク。
そもそもそんなカードゲームみたいな名刺の出し方しないし、その後の交換の仕方が全く読めないよ・・・。
(その腕のやつ、どっから持ってきたの・・・。)
はぁ・・・。トゴシ君、彼に正しい名刺の渡し方を見せてあげてくれる?
つまるよ。
良さや強みを最大限アピールして自社の商品を売り込まなきゃいけない営業マンが、自分のことつまらないなんて言ってたら本末転倒だよ。
やれやれ、いいかい?
名刺を渡すときは、両手で名刺を持って「社名・部署(役職)・名前」を名乗ってから、「よろしくお願いします。」と言って渡すんだ。
名刺を渡すときは、「相手が差し出してきた名刺の高さより、低い位置で渡す」ようにしましょう。また、同時に名刺を交換する際は、「片手で名刺を渡しながら、もう一方の手で名刺を受け取る」ようにします。
これで『名刺の正しい渡し方』はわかったね?
次は『名刺の正しい受け取り方』をやってみるよ。
じゃあ、今度はトゴシ君から、やって見せてくれるかい?
今度はしっかり頼むよ。
では・・・
株式会社シアサッテ、人事担当のワクと申します。
よろしくお願いいたします。(名刺スッ)
え!?これ、ずっと欲しかったやつ・・・。
ありがとうございます!
発言と表情が一致してないよ。
心にもないことを言うのはやめなよ・・・。
どこの馬の骨とも知らないおじさんの名前が書いてある紙切れを誰が欲しがるもんか。
かっかっか!
全然だめじゃねーかよトゴシとか言う人ー!
じゃあ、次は・・・ススム君。
あまり期待はしていないけど、やって見せてくれるかい?
では・・・
株式会社シアサッテ、人事担当のワクと申します。
よろしくお願いいたします。(名刺スッ)
バ、バッキャロー!
これ、お前が大事にしてるもんなんだろ?
そんな大事なもん・・・・もらえねぇよ。
いやもらってよ。名刺なんだから・・・。
君に関してはそもそも名刺を“交換”する気があるのか甚だ疑問だよ。
やれやれ、君たちは本当にビジネスマナーの基本をわかっていないんだね。
名刺を受け取るときは、「頂戴いたします」と言って両手で受け取るんだ。
そして、名刺をもらったあと、すぐに名刺をしまうのはNGだよ。なぜだかわかるかい?
そんなこと知らねーよー。
まぁ、オレは忘れっぽいからよ、しまわない方が相手の名前忘れなくて安心だけどなっ!
そう、それなんだよ。珍しく鋭いねススム君。
初対面の相手の名前や役職を失念しないようにするために、名刺はすぐにしまわずテーブルの上に名刺入れと重ねて置いておくのがマナーだよ。
受け取った名刺は、名刺入れの上に重ねた状態でテーブルの右上に置いておきます。面接や商談、会議などが終わるまでは原則そのままにして置き、退出の際に名刺入れにしまいます。(ただし、テーブルが資料などで埋まっており、名刺を置くことが邪魔になるような場合は、早い段階でしまうこともあります。)
尚、1度に複数名から名刺を受け取るようなシーンでは、その場で最も役職が高い方の名刺を一番上に置き、以降役職順に下へと並べて置いていきます。
こんなとき、どうする!?
名刺を持っていない(名刺をきらしている)
前職をすでに退職している場合、前職の名刺を渡すことはNGです。その際は渡せる名刺がないことを伝えましょう。
また、たまたま名刺を切らしてしまっている場合、その旨を伝え、後日送付するか、次回会うときに渡すことを伝えましょう。
名刺入れがない
名刺入れを忘れてしまった、持っていない、という場合は、名刺をしまう際にその旨を伝え、
手帳やノートなど、名刺が折れてしまう心配がないものに挟んで持ち帰りましょう。
そのままポケットにしまったり、カバンに入れるのは絶対にNGです。
名刺を置くテーブルがない
面接などの場では、名刺を置くテーブルがないことも多いです。そのような場合は、名刺入れに名刺を重ねて両手で持ち、
手を膝の上に置いてすぐに名前がチェックできるような状態にしましょう。
置く場所がないからといって、すぐに名刺をしまってしまうのはNGです。
トゴシ君。ススム君。これで『名刺交換の正しいやり方』はマスターできたかい?
まぁ、君たちはまだまだビジネスマナーを知らないようだからもう少し指導が必要だね。
次回は『正しいビジネス文書の書き方(メール・手紙編)』をレクチャーするよ。
それじゃあ、またね。
大手IT企業「株式会社シアサッテ」へ転職することを夢見る2人の若者、「トゴシとススム」。頭は良いが不愛想で皮肉屋の“トゴシ”と、頭は悪いがスーパーポジティブな“ススム”、そして、内気で優しすぎる株式会社シアサッテの採用担当者“ワク”が繰り広げる、「少し笑えて、少しためになる」転職活動のあれこれを1コマで紹介します!仕事や転職活動の息抜きに、是非ご覧ください!(Facebookにて【毎週水曜18:00頃】更新中!)