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2016/10/4
面接では、“よく聞かれる質問”がいくつかあります。
このコラムではそんなよくある質問に対する「ベストな回答」をレクチャーさせていただきます!
さて、今回は「転職理由」に関連する質問について解説します。
面接を受けるうえで、どう話そうかと悩む方も多いであろう「転職理由」。
理由の答え方ひとつで、面接官のみなさんに対する印象が大きく変わります!
「あなたの転職理由を教えてください。」
さあ、みなさんなら何と答えますか?
今回もまずは多くの方がしてしまいがちな「悪い回答」の例から見ていきましょう。
以下に記載させていただいたのは、ワークポートへ転職相談に来られるまでほとんど面接を通過したことがなかったデザイナー志望のKさん(26歳:サイト運営)の回答です。
今回私が「転職しよう」と思った理由は、現在の仕事にやりがいを感じず、このまま続けていてもやりたいことができないと思ったからです。
現在は、チームのリーダーとして自分の業務以外にもメンバーの教育やシフト管理を行っているのですが、業務量に対する給与が割に合わないことも理由のひとつです。
上司からの当たりも強く人間関係にも懸念があったので、一念発起し、新たな環境でやりたいことをしたいと思いました。
いかがでしょうか。今こうして客観的な視点で見てみると「なんだかネガティブだな・・・」と感じる方も多いのではないでしょうか?しかしながら、いざ自分自身のこととなると、このような回答になってしまう転職者の方は少なくないのです。また、ネガティブな内容であることは理解していても、「どうやったらネガティブにならずに話せるのか」その方法がわからないという方も多いと思います。では、いったいどのように話せばいいのか、その「ポイント」をお伝えします。
「今のスキルをもっと高めたい!」「経験を生かし新しいことにチャレンジしたい!」本当にこれらの理由で転職をしようと思った方は、果たしてどのくらいいるでしょうか・・・。
私がキャリアコンサルタントをしていた時の個人的な感覚値ではありますが、多めに見積もっても全体の2割程度といったところでしょうか。あとの8割強の方々は、「給料が上がらない」「人間関係が悪い」「残業が多い」など、俗にいう”ネガティブ”な理由が転職のきっかけとなっているのです。もちろん、そのような方々でもちゃんと転職先が見つかる方は大勢いらっしゃるので、転職をしようと思ったきっかけがネガティブなものであっても、それ自体は特に悔やむ必要はありません。
ただし、面接の場でそれを「そのまま伝えてしまう」のは絶対にNGです。どの企業も、自社の明るい未来をイメージしていて、それに見合う人材を採用しようと懸命になっています。どんな理由であれ、後ろ向きに、卑屈になってしまっている人材を進んで採用しようとする企業はほとんどありません。必ず前向きな回答へと変換することを心がけましょう!
(例)
・給与が上がらないので転職したい
・やりたいことができないので転職したい
こうするだけで、かなりポジティブな転職理由に聞こえます。
(例)
・給与が上がらない(懸念)ので転職したい⇒
もっと自分自身のスキルを磨き(努力)、それに伴い給与も上げられる環境で働きたい(願望)ので転職したい!
・やりたいことができない(懸念)ので転職したい⇒
今まで経験のないことも積極的に吸収し(努力)、新しいことにどんどんチャレンジできる環境で働きたい(願望)ので転職したい!
ここで注意しなければいけないのが、話す内容が”願望だけ”にならないようにすること。
いくら「△△したい」という前向きな話であっても、場合によっては「今までの経験だけで本当にそんなことができるの?」と懸念されてしまう可能性もあります。そう思われないようにするために重要なのが、願望を叶えるための「努力」というプラスαです。
こんな風に、少し視点を変えて話すだけで、同じ内容の話が非常にポジティブに感じられませんか?
上記を踏まえて、Kさんの「転職理由」をベストな回答にしてみましょう。
今回私が「転職しよう」と思った理由は、これまでのマネジメント経験を生かし、より幅広い業務に携われる環境で働きたい、また、新しいことにどんどんチャレンジできる環境で働きたいと思ったからです。また、成果に応じて給与を上げたり、上司部下問わず強いチームワークをもって働くことができる環境に憧れを持っていたので、そのような企業で新しいステップを踏みたいと思ったのも転職理由のひとつです。
いかがでしたでしょうか?ネガティブだった転職理由と趣旨は同じですが、ポジティブな印象を受ける転職理由になっていますね。また、給与や人間関係に関する懸念も、後ろ向きなイメージを与えることなく言及できています。たったこれだけの違いで「マイナス」だったものが「プラス」に変わるわけですから、“伝え方”というのはあなどれません。
これから転職をしようとお考えの皆さん、また、既に転職活動中の皆さん、是非これからの面接に生かしてください!
それではまた・・・。
(文/芦沢哲也)
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