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2017/9/6
みなさんは“意識高い系”と呼ばれる人々をご存知でしょうか?
一般的に“意識高い系”とは、自分を過剰に演出したり、前向きになのに行動が伴わず空回りしてしまっている人のこと指す嘲笑的な俗称です。そして、“意識高い系”と言われてしまう人の大きな特徴のひとつとして、「カタカナビジネス用語」を好んで多用する傾向が挙げられます。
(※用語の意味を正しく理解して使用しているかは不明です)
前回の記事に続いて、今回もそんな“意識高い系”の人が多用するカタカナビジネス用語を“意識高い系会話例文”から解説します!“意識高い系”と笑われるような人ではなく、本当に“意識の高い人”になれるように、しっかりと意味を理解しましょう!
A:「俺多忙だからさ、昼間は全部タスクで埋まってるんだ」
B:「タスクって昼寝でしょ?」
A:「私は忙しく、昼間は仕事で埋まっていて時間を取ることができません」
B:「仕事とは昼寝のことですか?」
タスクとは、「課題」、「仕事」という意味です。ビジネスにおいて、業務の量を「タスク量」、時間がかかる仕事を「重いタスク」などと表現することがあります。意識高い系は仕事などに関係なく、事柄すべてに「タスク」を用いることもあります。
A:「営業に筆記用具と名刺はデフォだろ!」
B:「言われなかったので・・・」
A:「営業に筆記用具と名刺は必須のアイテムですよね?」
B:「特に何も言われなかったので持ってきませんでした」
もともとは、PCの初期設定のこと意味し、そこから「最初の状態」、「基本的に」などという意味で用いられます。ゲーム好きの人を中心に「デフォ」と訳される場合もあります。
A:「誕生日プレゼントはバッグと靴とネックレスがいいなー」
B:「バッファ考えて」
A:「誕生日プレゼントでブランドもののバッグと靴とネックレスが欲しいです」
B:「私の財布の余裕を含めて考え直してください」
これももともとPC系の用語で「(予備の)保存領域」という意味があり、それが転じて「余裕」という意味で用いられるようになりました。場所、日程、金銭面、など様々な「余裕」の言い換えとして用いられます。営業などで「バッファでついてきて」といわれたら、「サポート役として何かあったときのためについてきて」という意味です。
A:「将来のビジョンを教えてください」
B:「サッカー選手ー!!」
A:「大きくなったらなにになりたいー?」
B:「サッカー選手ー!!」
ビジョンとは「未来像」や「将来的な視野」という意味で、いいかえれば「夢」となります。転職活動や就職活動の面接において「将来のビジョンは?」と聞かれる頻度は高いので覚えておきましょう。
A:「あの子と明日デートフィックス!」
B:「おう、がんばってこいよ!」
A:「気になる彼女と、明日デートすることが確定しました」
B:「そうなんですね、応援しています」
「フィックス」には「確定する」という意味があり、企画やスケジュールなど、何かが確定した際に汎用的に使える単語です。意識高い系は、プライベートでの約束などにも「フィックス」を用います。
A:「彼女の指のサイズっていくつだろ?」
B:「今のフェーズでそれは早いよ」
A:「私の彼女の指のサイズっていくつなんでしょうか?」
B:「付き合って1カ月の段階で指輪のこと考えるのは早いと思います」
「フェーズ」とは「段階」という意味ですが、それが転じて「今の状態」を「今のフェーズ」などと使われることもある、意識高い系頻出ワードです。何かを説明するときに「今のフェーズでは…次のフェーズでは…」などと多用すると逆に分かりにくくなる可能性があるので注意が必要です。
A:「明日博物館行こうぜ」
B:「博物館は微妙、出かけるのはいいけどブラッシュアップして」
A:「明日博物館に行きませんか?」
B:「博物館は行きたくありません、もっと楽しそうなところなら行きます」
「ブラッシュアップ」は「磨きあげる」という意味です。簡単に言えば「練り直し」、「再考」などの意味になります。プライベートではあまり使用する場面の少ない単語ですが、ビジネスにおいて企画を提案する際によく使用される単語なので覚えておきましょう。
A:「最近、結果にフルコミットしてる」
B:「だから最近お菓子食べないのか!」
A:「最近、ダイエットに全力投球しています」
B:「だから最近お菓子を食べなくなったんですね」
“コミットメント”をさらに強調したものです。四文字熟語で言い変えれば「全力投球」となります。「コミット」よりさらに「コミット」していることを表現したいときに用いられます。
A:「明日どこいくかブレストー」
B:「田中の家でゲームしようぜ」
A:「明日どこに行くか、思いつきでもいいので案をだして決めましょう」
B:「田中君の家でゲームをするのいいと思います」
一般的に略して「ブレスト」と用いられ、「集団思考」という意味です。会議方式の一つで「思いつきでもなんでもいいからとにかく意見を出し合う」ものをいいます。しばしばミーティングと混同している人を見かけますが、ミーティングは、話し合うもの、ブレストは、意見を出し合うものと覚えましょう。
A:「今年のプロフィットは?」
B:「俺3万円!」
A:「今年のお年玉はいくらもらいましたか?」
B:「私は3万円もらいました」
「プロフィット」とは「金銭的な利益」を意味します。
A:「給料ももらえて、人付き合いも学べるし、バイトはするべきだろ!」
B:「俺にはそのベネフィットは響かないな」
A:「給料がもらえるだけでなく、人間関係も学べるのでアルバイトをすべきです」
B:「人間関係に興味がないので、アルバイトをしたいとは思えません」
「ベネフィット」とは「無形の利益」を意味します。
多くの人がプロフィットとベネフィットを間違えて使っていたり、どちらも同じものとして認識していますが、実は明確な違いがあります。営業職の人が契約を取り付けたときに例えて説明します。
契約を取り付ける → 会社に金銭的な利益が出る(プロフィット) → 利益が出たことで成果が認められ昇進した(ベネフィット)
このように時系列に沿って考えると分かりやすいのではないでしょうか?ビジネスにおいては多くの場合、プロフィットの後にベネフィットがあります。混同したり、間違えたりして“意識高い系”とバカにされてしまわないように気をつけましょう。
A:「俺は何事も最後までやるマインド持ってるから一回掃除しだすと止まらないんだよ」
B:「待ち合わせ時間に遅れないマインドも持ってほしいんだけど」
A:「私は何事も最後までやる精神をもっているので、一回掃除をし始めると時間がかかってしまうんです」
B:「待ち合わせ時間に遅れない精神も持ってほしいです」
「精神」という意味があり、「精神的な背景、思想」という意味で使われることもあります。意識高い系の特徴として、自分の行動すべてに「~マインド」という言葉を多用し、話を分かりにくくしてしまう傾向があります。
A:「やばいこの課題、18:00提出マスト!」
B:「1時間前から取り掛かる時点でもう無理だよ・・・」
A:「この課題の提出期限が18:00なのを忘れていました」
B:「提出期限の1時間前からとりかかっても間に合わないと思います」
「マスト」には「しなければならない」、「欠かせない」という意味があります。「マスト」という言葉を聞いたら、重要度が高い、絶対にやらなければならない、と認識しましょう。他の用例として「今日のマストは?」などと絶対にやりきるという意味で「目標」として使用される場合があります。
A:「本を貸したのは俺だけど、受け取った時点でお前マターじゃない?」
B:「ごめん、まさか猫がコーヒーをこぼすとは思ってなくて…」
A:「本を貸したのは私ですが、本を受け取った時点であなたに責任があると思います。」
B:「すいません、猫がコーヒーをこぼして本が汚れてしまうとは思ってなくて…」
「案件」という意味があり、そこから転じて「その人が担当している、責任を持っている」という意味で使われます。使用例としては「(人名など)マター」というものが一般的で、「部長マター」、「営業部マター」などがあります。
A:「あの子遊びに誘っても毎回リスケするんだよね」
B:「予定合わないんじゃない?」
A:「あの子をデートに誘っても、毎回予定が入って行けなくなるんです」
B:「脈がないのではないでしょうか?」
日常でもよく使われ、意識高い系ワード頻出度ナンバーワンの単語です。一般的に「リスケ」と略され、スケジュールを組みなおすことを指します。
いかがでしたでしょうか?なんとなくかっこよさを感じてしまう、ビジネスワードですが、たとえ自分がいくら話に取り入れられていたとしても、その話を相手が理解できなければそれは“自己満足”でしかありません。そして、“自己満足”になってしまっている人が“意識高い系”と笑われてしまうのだと思います。ビジネスワードを相手が理解できる範囲で会話に取り入れ、なおかつ分かりやすい話ができる人が真の“意識の高い人”です。
その点をしっかりと理解した上でかっこいいビジネスワードを使っていきましょう!
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