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2017/9/12
みなさんは胸をはって、「ビジネスパーソンとしてふさわしい言葉づかいができている」と言えますか?
本来とは異なった意味で使われたり、略されすぎて原型を留めていない、「若者言葉」や、コンビニのアルバイトなどが使っている「バイト言葉」。それらをはじめとした、多くの言葉が間違った使い方のまま一般化し、ビジネスの場面でも使われています。今回はそんな誤って使ってしまいがちな言葉を会話例から紹介し、正しい言葉づかいを解説していきます。仕事上の会話で誤った言葉の使い方をしてしまっていないか、自分の言動を思い返しながら読んでみてください。
A:「さっきの資料をかしてくれない?」
B:「はい、こちらが先ほどの資料になります」
A:「さっきの資料をかしてくれない?」
B:「はい、こちらが先ほどの資料です」
「なります」には、前の状態から新しい状態に切り替わる、つまり「変わる」という意味があります。したがって、「先ほどの資料になります」では「何かが先ほどの資料に変化します」という意味になってしまい、正しい使い方ではありません。間違った使い方をしている人が多い分、実際の会話の中で気になる方は少ないと思いますが、この場合は正しくは「です」という表現なので注意しましょう。
A:「そこの箱とってくれない?」
B:「はい!この箱でよろしかったでしょうか?」
A:「そこの箱とってくれない?」
B:「はい!この箱でよろしいですか?」
「よろしかったでしょうか」は諸説あり、「よろしいは過去形にすべきではない」」という意見もあれば、「過去のことを確認しているのでOK」という意見もあり、必ずしも誤った使い方、というわけではなさそうです。しかし、「よろしかったでしょうか」という言葉に違和感を感じる方も少なからずいるそうなので、ここは無難に「よろしいですか?」という表現を用いるようにしましょう。
A:「では担当の者に取り次ぎますので、お客様のお名前を頂戴してもよろしいでしょうか?」
B:「●●と申します」
A:「では担当の者に取り次ぎますので、お客様のお名前をお伺いしてもよろしいでしょうか?」
B:「●●と申します」
受付や電話などで良く聞く、「お名前を頂戴する」という表現。しかし、「頂戴する」という言葉には文字通り「もらう」という意味があり、この表現では「相手の名前そのものをもらう」という意味になってしまいます。もちろん名前をあげたりもらったりすることはできないのでこの表現は誤りです。このような表現が使われる場面では相手の名前を聞きたい場合がほとんどなので「お名前をお伺いしてもよろしいでしょうか?」という表現をしましょう。
A:「この前行ってきたセミナーどうだった?」
B:「普通に良かったです!」
A:「この前行ってきたセミナーどうだった?」
B:「とてもよかったです!」
強調する目的で若者を中心に良く使われる「普通に」という表現。しかし、これは誤りです。「普通に良い→通常(普通)の状態でも良い→より素晴らしい」という意味合いで使われることが多いようですが、言葉を強調するなら「とても」などの言葉で十分です。若者を中心に「普通にやばい」などの言いまわしもされることがありますが、これでは何が普通なのか、やばいとは良いことなのか悪いことなのかまったく判断がつかず、ビジネスにおいて使うべき言葉ではありません。他にも「マジ」や「超」などの強調する言葉もビジネスシーンでは好ましくありません。余談ですが、「普通にすごい」、「異常にすごい」など、反対の意味の言葉が同じ強調の意味で使われていたりもします。
A:「この企画について君の意見を聞かせてほしい」
B:「私的には、これはとても良い企画だと思います!」
A:「この企画について君の意見を聞かせてほしい」
B:「私といたしましては、これはとても良い企画だと思います!」
自分の意見などを言うときに使われてしまうのが「~的には」という表現。「私は」などと直接的に言わないことで、言葉をやわらげるという目的で広く浸透した言葉です。しかし、ビジネスシーンで直接的な表現を無理に避ける必要はありません。例文にたとえて言うなら「私はとても良い企画だと思います」で違和感はありません。それでも少し曖昧にしたいのであれば、「私といたしましては」などの表現を使うようにしましょう。
「普通に」のような、若者を中心に使われる言葉は、本来の意味と異なった意味で使われていたり、原型を留めていなかったりと、言葉の意味を知らない人からすればなにかの呪文のように聞こえ、まったく理解できません。ここでは、その中でも特に意味が理解しにくい言葉をいくつか紹介しようと思います。
「マ」
マジが略されてついに1文字になりました。「まじめに」→「マジ」→「マ」と、略され続けるこの言葉。次は「m」になるのでしょうか。
「り」
こちらは了解が「りょうかい」→「りょ」→「り」という流れで略され続けた結果の1文字です。「ry」と同じ意味だと認識している方をしばしば見かけますが、「ry」は「以下略」という意味です。
「卍」
様々な意味で使われているようですが主に、「絆」、「調子に乗っている」、「意味のないただの飾り」という意味だそうです。
「たん」、「お」、「み」、「ンゴ」
語尾として使われます。「やばたん」、「やばお」、「やばみ」、「やばいンゴ」などとなります。なぜこんな語尾が作られたかさえ分からないものが多いなか、「ンゴ」だけは由来がはっきりしており、ドミンゴという野球選手から来ているそうです。
「ワンチャン」
「ワンチャンス(one chance)」を略した言葉で、「もしかしたらいけるかもしれない」という意味合いで使われます。他にも「ナイチャン(可能性ゼロ)」、「ハンチャン(五分五分)」、「カクチャン(確定でいける)」という派生語もあります。
いかがでしたでしょうか?「普段使っているけどこの言葉間違いだったのか!」という方もいらっしゃったのではないでしょうか?今回、浸透しすぎて聞き手側も間違った表現ということに気付かないような言葉を紹介しましたが、相手が気付かないからといって間違えたまま使っていいというわけではありませんし、気付く人には不快感を与えてしまうかもしれません。ぜひこの機会に自分の普段使っている言葉を見直して、正しい言葉づかいで会話できるようになりましょう!
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