転職コラム

2020年6月26日

外出自粛中の過ごし方として話題の“学び直し” その手段と注目されている分野は?

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
外出自粛中の過ごし方として話題の“学び直し” その手段と注目されている分野は?

新型コロナウイルスの影響により長期にわたる外出の自粛、今まで以上に家で過ごす時間も長くなり、何か新しいことを始めたという人や、リモートワークによって削減できた通勤時間分を活用して普段できないことに挑戦したいと考えている人も多いのではないでしょうか。自宅での過ごし方として今注目されているのが、今回ご紹介する“学び直し(リカレント教育)”です。学び直しとは社会人が自主的に学習を行うことを指します。「人生100年時代」、今後は一人あたりの働く期間も延びていくと思われます。年齢に関わらず積極的に学び直しを行い個々のスキルを高めていくことは必至で、文部科学省も学び直しに関する施策の拡充に注力しています。ワークポートが1月に行った学び直しに関する調査でも、回答した転職希望者の約60%が何かしらの学び直しを「している」「今後する予定がある」としています。学び直しによって身につけた資格やスキルは転職活動で自分をアピールする材料にもなります。今回は学び直しの手段と、特に取り組む人が多く注目されている分野についてご紹介します。

学び直しの手段にはどんなものがある?

オンラインサービスを使って受講する

パソコンやスマートフォンを使って、自宅など好きな場所で勉強できるのがオンラインサービスの魅力といえます。分野ごとに様々なサービスが展開されていて、動画ごとに料金が発生するものや月額制、数十万円のカリキュラム制など、自分に合った使い方をすることができます。外出自粛の風潮からオンラインサービスの需要も高まり、今後はますますサービスの種類や仕組みも多様化していくことが予想されます。
オンラインサービスは自分のペースで取り組めるというメリットがある反面、学習を継続するというモチベーションの維持や進捗の管理が課題となるため、学び直しの目的を明確にし、無理なく続けられるよう工夫しながら取り組むことが重要です。

参考書や教材を使って自己学習

書店で購入した参考書や、学校で学んでいた際の教材や資料を使っての学習方法です。自分の学びたいことを好きなときに学習することができるため、スケジュールが不透明で長期的な計画をたてられない人や、短期的に集中して学習したい人におすすめです。しかし、教材とするものを自分で選ぶことになるため、学ぶ内容の正確性や、学び直しの目的達成に向けた効率の良さは課題となります。事前によく調べて適切な教材を選ぶとともに、学んでいる内容と目的を定期的に見直して進める必要があります。学び直しに興味があるものの実践できないという人の多くが、「学び方がわからない」という悩みを抱えているため、参考書や教材を使った自己学習はある程度知見がある分野の復習や、深堀りして学習するという際に行うのが良いかもしれません。

大学や専門学校、スクールで学ぶ

自宅での学習手段ではありませんが、近年学び直しの需要増加を受け社会人を対象にした講義を開く教育機関が増えてきました。単発の公開講座から通学制、値段も無料から数千円、数十万円と、回数や内容に応じて様々な講義が開かれています。大学や専門学校といった教育機関で学ぶメリットとしては、その分野の有識者から直接教わることができるという学習内容の質の高さが挙げられます。また、学習に必要な機器や使いやすい図書館といった施設の充実度も魅力といえます。
自分が学びたい分野の講義が通える範囲の教育機関で開かれているかを調べたり、まとまった時間やお金をつくったりするのは大変ですが、質の高い確実な学び直しをしたいという方にはおすすめの手段です。近頃は社会人向けの講座やセミナーを検索できる、イベント・勉強会検索サイトも増えてきています。まとまったお金を使う前に無料の体験講座を受けられることもあるので、情報を効率良く集められるツールを活用しましょう。

null

注目されている学び直しの分野はコレ!

語学

英語や中国語など、語学は学び直しの代表格といえます。学んでおいて損はなくどんな仕事にも活かすことができるほか、能力を証明する資格も多く目標を立てやすいのが特徴です。資格を取得できれば、履歴書に記載して転職の際スキルとしてアピールすることもできます。最近は語学教室だけではなく、社会人の学び直しに向けたスマートフォンアプリや、福利厚生として学び直しを支援し、講師を招いて教室を開いたりする企業も増えてきました。

学習内容の例
  • TOEIC(ビジネス活用レベルの英語力といわれているのは600点以上)
  • 中国語検定試験(簡単な接客応対が可能といわれているのは3級レベル)

経営学・経済学

大学で学んだ経験があり、最新の情報も踏まえて再度きちんと学習したいという人が多い分野です。また、将来起業を考えている人や、フリーランス(個人事業主)という働き方に興味がある人にもオススメです。近年は副業したり株や為替といった経済状況を加味した資産運用で副収入を得たり、個人が経済や経営に関わる場面が増えてきました。今後長い期間働くにあたって必要な知識であり、これからますます需要が高まり注目されそうな分野です。

学習内容の例
  • 日商簿記検定(経理職などの専門性をアピールできるといわれるのは2級)
  • ファイナンシャル・プランニング技能検定(保険や税金など幅広いお金の知識を証明する国家資格)

プログラミング・IT

昨今のIT人材の需要増加に伴い、キャリアチェンジを見越しての学習が増えている分野です。未経験からITエンジニアを目指す人を対象にしたオンラインサービスやスクールも増えています。また、2020年からは段階的に学校教育でもプログラミング科目が必修化されるようになりました。AIの普及などITと私たちのつながりはこれからますます強くなっていくため、ITエンジニアへのキャリアチェンジだけでなく、ITリテラシーを養うための学習としても注目されています。

学習内容の例
  • ITパスポート試験(ITに関する基礎的な知識を証明する国家資格。ITエンジニア以外の幅広い職種でアピール可能)
  • 応用情報技術者(ITについての基礎的な知識のほか、実践的な技術を証明する国家資格。ITエンジニアへキャリアチェンジする際に効果的)

マネジメント

部下を指導する立場にある管理職の人や、日常的に様々な人とチームを組んで仕事をする人に注目されている分野です。部下に自信と根拠をもって指導するためにビジネスマナーを改めて学び直したり、良い関係性を構築するために心理学を学んだり、自分が課題に感じていることや必要としている知識を補うかたちで学習していきましょう。マネジメントに関する内容は、自分の社会人としてのスキルを高めるだけでなく、職場で実践して一緒に働く人にも影響を与えられるため、学習の意義を感じることができます。学習したことを実践して得られた経験やエピソードは、転職活動をする際に自分をアピールする良い材料にもなります。

学習内容の例
  • 秘書技能検定(社会人に必要な応対やマナーの知識を証明する資格。部下に指導する内容を効率良く学ぶことができる)
  • 産業心理学(心理学の中でも、職場でのストレスやモチベーション、人材育成など仕事に関することを扱う分野。人の購買意欲についてなど接客に活かすことができる内容も含まれている)

パソコンスキル

ほとんどの人が普段からパソコンを使って仕事をしていますが、職種や日々の業務内容によって行う操作には偏りがあり、自然とその知識やスキルには差が生まれてしまいます。普段の仕事であまり使わないソフトの操作方法を学び直し、スキルを身につけることで仕事の幅を広げたり、転職活動をする際の選択肢を広げたりすることができます。おもにExcel、Word、PowerPoint、Accessなど、一般的に業務で使用する機会が多いソフトのスキルアップを目指す人が多いですが、職種によってはIllustratorやPhotoshop、画像編集ソフトといったクリエイティブに関連するソフトや、会計ソフトなどについて学習する人も多くいます。

学習内容の例
  • Excel(フォーマットやリストの作成だけでなく、関数やピポットテーブルも使えるとアピールにつながる)
  • PowerPoint(社内に向けた資料だけでなく、社外向けの提案資料や企画書、プレゼン用のスライドに使えるクオリティを目指す)

null

まとめ

今回は学び直しの手段と注目されている分野についてご紹介しました。今後、学び直しに対する政府や企業からの支援はますます拡充し、関連するサービスや分野も増えてくると考えられます。学び直しに興味がある人は定期的に情報収集して、自分に合った学習スタイルを確立していきましょう。また実際に学び直しに着手する際に重要なのは、「明確な目的と目標の設定」です。学びたいという意欲があっても、目指すものが曖昧なまま手当り次第に時間とお金をかけてしまっては、的外れな方向に進んでしまい結果に繋がらないなんてことにもなりかねません。転職に有利な資格がほしいのか、キャリアチェンジを目指したいのか、自分の生活を豊かにしたいのか、まずは学び直しをする目的を考えましょう。その目的を達成するために「TOEICで〇〇点とる」「この資格をとる」「資産運用で〇〇円貯蓄をつくる」といった具体的な目標を考えます。そうすることで、本当に必要な教材やサービス、学習の進め方が見えてくるはずです。
不況下での転職活動は、ひとつでも多くアピールできる資格やスキルがあるほうが、同じ年齢、経験職種のライバルがいたとしても差別化できるため有利になります。自ら課題意識をもって学習に努められる力は企業からも評価されます。まわりの転職希望者がどの程度学び直しに関心を寄せているのか、どのくらい行動に移しているかも、以下から確認して自分と照らし合わせてみましょう。自宅での時間を有効に過ごし、ぜひ転職活動に活かしてください。

▼働くみんなのホンネ調査
「新型コロナウイルスによる転職活動への影響」について調査を実施
コロナ禍の転職活動 約90%が「影響ある」 内定取消や選考中止も
そんな中、外出自粛中にしていること「学び直し」が上位にランクイン
https://www.workport.co.jp/corporate/news/detail/725.html
(2020年4月ワークポート調べ)

▼働くみんなのホンネ調査
「リカレント教育」について調査を実施
人生100年時代や日本型雇用システムの見直しを見据え
約60%が学び直しを「している」、「今後する予定がある」と回答
https://www.workport.co.jp/corporate/news/detail/710.html
(2020年1月ワークポート調べ)

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

転職コラム

カテゴリー

タグ検索

転職コラム

一覧を表示する

TOPへ