転職お役立ち情報や転職ノウハウなどをお届け!
2023/4/25
早期離職の主な原因のひとつは、人間関係の悩みです。多くの働き手にとって仕事は、1日の3分の1の時間を費やす場。自ずと仕事が生活の中心になっている人も多いのではないでしょうか。だからこそ、人間関係がとても重要になってきます。たとえ好きな仕事をしていても、一緒に働くメンバーと折り合いが悪ければ気持ちよく働くことはできません。とくに近年では、テレワーク勤務やフレックスタイム制度といった多様な働き方が普及したことで、社員同士が直接顔を合わせてコミュニケーションをとる機会が減り、人間関係が構築しづらいと感じている人も少なくないようです。このようなことから「職場に馴染めない」「社員間の雰囲気が悪い」といった人間関係の悩みが発生すると、仕事そのものが苦痛になり早期離職につながってしまいます。
入社後すぐに職場に馴染めなくても焦る必要はまったくありません。人間関係も時間をかけて育てていくという気持ちで、まずは積極的にコミュニケーションをとることがおすすめです。今折り合いが悪い相手とも、もしかしたら実は会話不足によって誤解や不満が生まれているだけかもしれません。自分から挨拶や声かけをしたり、こまめに報連相をしたりと、日頃から小さなコミュニケーションを重ねていくことで人間関係の構築や改善を図りましょう。業務に関するポジティブな話や情報を共有したり、業務に支障がない程度に雑談を取り入れたりするのも有効です。また、テレワークなどの働き方が原因で人間関係が構築しづらい場合は、メールやチャットだけでなくあえて電話を使ったり、ビデオ会議など顔の見えるツールを取り入れたりすることで、コミュニケーションの質を高めるのが効果的。タスクやスケジュールを見える化するなど、周りが声をかけやすい状態をつくっておくことも大切です。
もちろん、職場にはさまざまな人が集まるので、コミュニケーションをとったうえで相性の良し悪しを感じることや、中にはどうしても性格が合わないと思う相手もいるかもしれません。また、理不尽な態度をとられるなど明らかに相手に非がある場合や、そもそも社員同士がギスギスしていて部署や職場の雰囲気が悪いというケースもあるでしょう。このように、自分の工夫だけではどうにもならない場合、声を上げることも状況を改善する手段のひとつです。上司や人事、産業医などに相談する、もしくは異動願いを出すなどの対処をとってみるのもよいでしょう。
仕事内容に関する悩みが早期離職につながるケースは非常に多いです。とくに、詳しい業務内容や働き方に関して、入社前に描いていたイメージとのギャップが生じ、悩んでいる働き手が多くいます。また、仕事が合わないと感じて早々に見切りをつける働き手も少なくないようです。自分では合わないと感じていても辞めない限り毎日のようにその仕事に向き合わなければならないため、「1日でも早く辞めたい」「続ける時間がもったいない」といった思いが募りやすく、早期離職の原因となります。
入社後のギャップをなくすためには、前提として入社前にしっかり企業研究を行い、仕事への理解を深めておくことが大切です。しかし、詳しい業務内容や働き方などは入社してみなければわからないのも事実。実際に働いてみて、入社前に受けた説明や応募した求人票の内容と明らかに相違があると感じる場合は、雇用契約書などを確認したうえで上司に相談してみると良いでしょう。
仕事が合わないと感じる場合は、まずどうしてそう思うのかを掘り下げて考えてみることをおすすめします。もし、「仕事が難しい・覚えられない」「必要な知識やスキルがない」というようなケースであれば、焦らなくて大丈夫。はじめから“完璧”を目指す必要はありません。まめに質問や情報収集をすることを心がけたり、先輩や上司の仕事ぶりを真似してみたりしながら、徐々に仕事に慣れていきましょう。
また、仕事が合わないと思う理由が「根本的に向いていない」「理想のキャリアを築けそうにない」などの場合は、キャリアカウンセリングを受けてみるのもひとつの手。自分の思い描くキャリアを実現させるためにはどんな経験やスキルが必要なのかを洗い出し、今の仕事を続けることで得られるものとすり合わせることは、その後の選択の助けになるはずです。
職場環境や社風のミスマッチも、早期離職の要因になりやすいです。例えば、上下関係の厳しい体育会系の体質や昔ながらの堅苦しい社風などさまざまなケースがありますが、中でも近年増加しているのが“ゆるい職場”です。具体的には、仕事のやりがいが感じられない・スキルアップや成長の機会が著しく少ない職場環境を指します。ホワイトすぎる職場と言われることもあるように、仕事が簡単・上司や先輩に怒られることがないなど居心地は悪くないものの、やりがいや成長を感じられないことから「このままでいいのだろうか」といった危機感が生まれ、早期離職につながります。
ゆるい職場において大切なのは、自分で考え、行動することです。手を挙げて挑戦したいことを主張する、上司や先輩にフィードバックを求めるなど、自分から行動を起こすことでやりがいや成長機会を得やすくなります。また、勉強会やセミナーに参加する、まめに質問をするなど積極的に学ぶ時間を増やしてみることも有効です。「自分が思い描くキャリアを実現するために、会社という場をうまく使う」という気持ちで動くことで、活き活きと働ける環境を作っていってください。
また、職場がゆるいあまり時間やエネルギーに余裕があるということであれば、それを活用して自己研鑽に取り組むのもおすすめです。自分の今後のキャリアのために今何を学んだり経験したりしておくべきか、どんなスキルを身につけておくと良いかを洗い出し、時間や環境を有効活用して、自分に今必要な知識やスキルを手に入れてください。
今回ご紹介したとおり、入社後すぐに仕事を辞めたくなってしまう環境や状況は、自らアクションを起こすことで改善が見込めるケースも多いです。早期離職はリスクを伴うため、まずは今の職場で改善の道を探すのが得策といえるでしょう。また、その仕事を継続することで見えてくるものもあるかもしれないので、すぐに見切りをつけるのではなく、一度冷静になって本当に今辞めるべきなのか考えることが大切です。
もちろん、改善策をとっても解決しない場合や心身に不調をきたす場合などには、転職という選択肢もあります。その際、「転職やキャリアに対して疑問や悩みがある」「ひとりでは不安…」というときには、転職エージェントを利用してみるのもひとつの方法です。転職のプロであるキャリアコンサルタントに相談すれば、第三者目線でのアドバイスや有益な情報提供、最適なキャリアの提案などが期待できるでしょう。ともあれ、焦って決断する前に、まずは一度立ち止まって慎重に検討してみてくださいね。
専任の転職コンシェルジュが、
あなたの転職活動を成功まで導きます。
あなたの可能性を最大限に広げます。
ワークポートの無料転職相談サービスを
ご利用ください。