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2023/9/8
「ブラック企業」とは、法律に違反している・労働に対する正当な対価が支払われないといった劣悪な環境の企業を指して使われる言葉です。就職活動や転職活動において避けるべき対象として、その見分け方についても多くの情報が溢れています。一方その反対の概念として使われる「ホワイト企業」も、近年ではよい意味ばかりで使われる言葉ではなくなり、ネガティブな意味で「ホワイトすぎる企業」などと言われるようにもなりました。今回はそんな、ブラック企業・ホワイトすぎる企業の実態と、転職において本当に避けるべき企業の見極め方について解説します。
ブラック企業について法律上の明確な定義はありませんが、従業員を劣悪な労働環境で働かせている企業の総称としてこの言葉や概念は社会に広く浸透しています。具体的には、以下のような違法性のある体制や過酷な労働環境がブラック企業の特徴といえます。
ホワイトすぎる企業とは、ホワイト企業の特徴である働きやすい好環境が行き過ぎた企業をいいます。労働環境の改善やコンプライアンス重視の風潮から働きやすさへの配慮が過度になった結果、張り合いや緊張感のない環境が常態化した企業は「ホワイトすぎる企業」「ゆるい職場」「ゆるブラック企業」などと呼ばれマイナスイメージが伴うようになりました。具体的には以下のような特徴が挙げられます。
ホワイトすぎる企業は、明らかな法律違反を犯している企業ではないものの過剰なまでに従業員の待遇や居心地のよさを追求するあまり、かえって張り合いや緊張感のない環境を生み出してしまっているといえます。これが離職につながってしまう主な原因です。中でも、業務の量・負荷が少なく、能力を評価されることがないなど、職場で成長やスキルアップの機会が持てないことは特に大きなデメリットといえるでしょう。いくら居心地がよくても、「この職場にいたらずっと成長できないんじゃないか?」「別の会社や部職で通用しなくなってしまうのでは?」「すでに同世代に遅れをとっているかもしれない…」といった焦りや危機感が生じれば離職理由となり得ます。また、仕事でやりがいや達成感を得られないため物足りなさが募りやすく、モチベーションが低下して離職に至るケースも少なくないようです。
前述のとおり対極的ともいえる特徴を持つ「ブラック企業」と「ホワイトすぎる企業」。働き続けるリスクや見極める方法などについてもさまざまな情報が出回っていますが、実際のところ転職活動で避けるべきはどのような企業なのでしょうか。この答えはズバリ、人それぞれです。職場に求める条件やその環境が合うか合わないかの基準は人によって異なるもの。もちろん、違法な労働環境を見抜くために注意を払う必要はありますが、たとえば「アットホームな職場と強調されていたらブラック=悪い企業」「極端に残業が少ないからホワイトすぎる企業かも」など、一般的によく言われているような見方にそのまま従って良い企業・悪い企業と判断することはおすすめしません。企業選びはあくまで、自分にとって選ぶべき企業なのかという基準で判断することが大切です。
まずは、自分軸でジャッジをするための判断基準を決めます。希望の働き方やキャリアプランを整理して「絶対に必要な条件」と「絶対に嫌なこと」をきちんと洗い出しましょう。その際、「それなりにキャリアアップしていきたい」というような曖昧な要素ではなく「成長とともにきちんとキャリアを上げていきたい=整った評価制度は絶対必要」というように、自分が妥協できない要素を明確にしておくことがポイントです。転職先の社内環境は実際に入社してみなければわからない部分も多いですが、自分なりの必須条件やNG条件がはっきりしていれば情報収集やすり合わせがしやすくなるため、企業選びでミスマッチを防ぐことに役立ちます。
今回は、転職活動で本当に避けるべき企業の見極め方について解説しました。世間では「ブラック企業」「ホワイトすぎる企業」「ゆるい職場」「ゆるブラック企業」など、さまざまなワードが使われるようになっていますが、それらはあくまで一般的な見方であることを忘れてはいけません。「そういうイメージがあるから」「一般的にそう言われているから」といった考え方で企業の印象を判断するのではなく、本当に自分に合う企業なのか、自分のゆずれない条件を満たしているのかといった視点で、ベストな企業選びを目指しましょう。
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