世界最強モンスター・井上尚弥流「後悔しない人生を生きる方法」第3章 最大限のパフォーマンスを発揮する方法
常に己を鍛え上げ、命を燃やして闘い続ける世界最強王者・井上尚弥選手が、“悔いなき人生を生きる”ための心の持ち方や考え方を届ける全3回シリーズ。
ラストの第3章では、井上選手がなぜ世界の大舞台で常にベストパフォーマンスを出し続けられるのか? その秘訣に迫るとともに、彼自身のボクシングへの並々ならぬ思いと仕事観についても語ってもらった。
自分の好きなことを仕事にし、その道を究める井上選手の言葉は、これから転職に挑戦したいと考えている人に一歩踏み出す勇気と進むためのヒントを与えてくれるはずだ。
チームは原点であり、なくてはならない存在。
仲間がいるから120%の力を出せる
- 試合で最大限のパフォーマンスを発揮するために、周囲のサポートが欠かせないと思いますが、井上選手にとって「チーム井上」とはどんな存在ですか?
- 原点でもあり、なくてはならない存在、場所だと思います。試合で120%の力を出すためには、チームの存在が不可欠。自分ひとりではあれだけのパワーは決して出せません。
ボクシングは個人のスポーツですが、試合に挑むまでに数えきれない人たちのサポートを常に感じています。そのおかげで2020年のラスベガスの試合も実現できましたし、最高に仕上げてリングに立つことができました。チームは、自分の中で半分以上占めている、大切な存在ですね。


- トレーナーであるお父さんの真吾さんはいつも試合前のインタビューで「尚弥は大丈夫ですよ。強いですから」と自信に満ちた受け答えをされています。あの力強い言葉も試合への後押しになっているのではないでしょうか。
- そうですね。父の言葉は確実に支えになっていると思います。もちろん、その言葉の裏には不安も入り混じっていると思うんです。勝負の世界は何があるかわからないですから。
でも、自分が100%準備して、最高に仕上がっていないと、父のあの一言というのは絶対に出てこない。父からあの言葉が出てくるということは、自分も「やるだけのことはやった」という証明にもなります。試合前のインタビューで自信を持って答えてもらうためにも、まず自分自身が父をはじめ、チームメンバーに最高の状態を見せないといけないと思っています。


- チーム井上の強い絆を感じますね。チームワークを高めるために井上選手自身が意識していることはありますか?
- 特別に意識していることはありませんが、何でも言い合えるような仲じゃないと、いいチームは組めないと思っています。“言いやすい雰囲気”を作ることはいつも心がけています。


「自分がこうありたい」ではなく
周りが自分の存在をどう感じているかが重要
- 井上選手のパーソナルな部分のお話も伺っていきたいのですが、ご自身の中で譲れないものはありますか?
- 生きていく中で「これだけは譲れない」というものは、そんなにないですね。プライベートではこだわりが少ないほうですし、柔軟に相手や状況に合わせることができるタイプだと思います。
自分の価値観や考えがビシッとある人だと、周りが何を言っても譲らなかったり、曲げなかったりしますが、自分の場合は争いごとが苦手で、「平和主義」というのもあるんじゃないかなと。特に自分が関心ないことについては、まったくと言っていいほどこだわりはないです。
ただ、ボクシングで譲れないものを挙げるとしたら、「基礎」ですね。ボクシングをやっていく中で、「今日はダメだった」とか、うまくいかないなと思うことがあったら、基礎や初心に立ち返ります。その点は一番大切にしています。


- 「こうありたい」という理想の自分もあまり描かないですか?
- そうですね(笑)。自分がこうありたいとか、決めていることも特にないです。自分がこうありたいではなくて、周りが自分という存在をどう感じているのか? 僕自身、チームで動いているからこそ、そこに意識を向けることが最も重要だと考えています。


- では、井上選手が「尊敬できる」と思える人とは?
- 尊敬できる人ですか……。それがあまり人に興味がないんですよ(笑)。だから、誰かを尊敬するとか、考えたことがないです。理想とするボクサーもいないですし、ボクサーの中だったら、自分が一番好きなんじゃないですかね。
それは「打たせないで打つ」という、自分が好きなボクシングのスタイルを自ら作り上げてきているから。そのスタイルこそ、最もボクシングの強さや楽しさ、面白さを観客の皆さんに伝えられると思っているんです。もちろんドロドロの殴り合いが好きだという人もいますが、僕の場合はそうじゃない。自分が一番好きなボクシングスタイルを追求し続けたい気持ちは強いですね。


- 逆に尊敬できない人というのもいないと?
- はい。「この人は尊敬できないな」とか、「こういう人にはなりたくない」と感じたこともないですね。「あなたがその生き方を望んでやっているならいいんじゃない?」って思うタイプなので。もし相手から「自分のやっていることに対してどう思う?」と意見を求められたら、答えはしますけど、こちらからわざわざ口を挟むことはしません。
自分が尊敬しない人や「こういう人は嫌だな」と感じる人はそもそも僕の周りにはいないですし、無意識のうちに自分が近寄っていないだけかもしれません。


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