銀行で交換してもらう
ピン札の入手方法として最も一般的なのは、銀行や郵便局で交換してもらうルート。ご祝儀をお渡しする際には、シワだらけの旧札をお渡しするのは失礼になるため、事前にわかっている場面ならピン札はきちんと準備が必要です。
その場合は銀行に行き、両替依頼書を記入して窓口で新札を希望することを伝えましょう。もしご利用の銀行なら手数料は発生しないかもしれませんが、他行の場合は口座の保有の有無で料金がかかる可能性もあります。念のために通帳やキャッシュカードを持っていくと安心です。
銀行には両替機もありますので、窓口に行くのが手間な場合は、新札交換ができるかどうか確認のうえご利用くださいね。両替機は銀行によって機能が異なり、お札の種類によって新札交換が可能なものが限られている場合もあります。
利用する際は、キャッシュカードと旧札を入れてタッチで操作するようになっていますので、わからない場合はスタッフの方にアドバイスしてもらいましょう。
郵便局で交換してもらう

ピン札の入手方法は郵便局でも可能なので、貯金業務などを行っている銀行に行きましょう。しかし場所によっては、あまり柔軟にピン札の交換には対応していないこともありますので、まずは窓口の人に相談してみてください。
新札の在庫があり大量の交換でなければ、その時の判断により対応してくれる可能性はあります。また郵便局は店舗のモットーとしてピン札の交換をしない、または混雑している時は対応しない、といった方針もありますので、断られてしまう可能性についても意識して相談してくださいね。
意外な場所でも対応が可能
ピン札の入手方法は銀行などがまず思いつく場所ですが、意外なところでは勤務先の経理などでもピン札を用意している場合があります。お得意先関連のお祝いで急にピン札が必要になることはあり、一般家庭よりも使う頻度は高いでしょう。
もし突然の場面でピン札が必要で、現地に仕事場から直行する時は、経理や総務に聞いてみるのも方法。また結婚式なら、会場のホテルのフロントでピン札を入手することもできますので、事前に電話で確認しておくと安心です。あちこち探す手間を考えると、会場でピン札を入札するのは手っ取り早い方法といえますね。
自分でピン札にする方法
一度も使っていないお札は「新札」で、シワがなくピンと綺麗になっているものは「ピン札」。お祝いの場合は新札が好ましいのですが、どうしても手に入らない場合は手元にあるお札をピン札にして使うことも可能です。
この場合のやり方は「アイロンがけ」。紙幣に大根おろしのしぼり汁をつけて湿らせて、あて布をしてアイロンをかけるとピン札になります。アイロンの温度は低温。こがさないよう確認しながら、少しずつ乾かしていってください。
大根おろしに含まれるアミラーゼは、お札の表面に塗られているでんぷんを分解して熱を通しやすくしてくれる可能性があります。水分が蒸発するとでんぷんが固まり、パリッとしたピン札になる仕組み。もうひとつの方法は「ヘアアイロン」で伸ばす方法があります。霧吹きに水を入れて紙幣がしっとりする程度まで湿らせて、あて布をした上からヘアアイロンを使い乾かしてください。
家族や知り合いに交換してもらう

普段から万が一の場合のためにピン札を準備している人が稀にいます。たまたまATMで引き出した時に新札だったという場合もありますので、家族や知り合いに交換してもらうこともオススメです。コンビニのATMで引き出す際に、運がよければ新札に出会えることもありますが、確実ではないため周囲の人に相談したほうが早いかもしれません。
ピン札がダメな時もある!
誰かにお金を渡す時はピン札にするのがマナーというイメージがありますが、必ずしも全てのケースでピン札が必要とは限りません。そもそも新札やピン札を使うのは、この日をずっと待っていたというお祝いの気持ちを込めたものなので、逆に不幸があった場合はピン札では失礼にあたります。
お葬式ではピン札しかない場合はわざと折り曲げてシワをつけ、急な場面で急いで準備したという意味合いで対処してください。しかしご香典は汚れた紙幣でよいというわけではありませんので、受け取った側が不快にならないよう気配りしておくと安心です。
まとめ
ピン札の入手方法は、銀行や自分でアイロンがけして対処するなど、いくつかの方法があります。マナーを守るためにも急に必要な場面を想定して、いつも綺麗な紙幣を手元に保管しておくことも必要かもしれません。とくにお祝いの場面は気持ちが伝わるよう、事前に準備はしっかりやっておきたいですね。