集中力が高まる

少食が持つ効果としては、空腹の時ほど集中力が上がり、空腹を感じてから3時間は集中力がピークとなる時間帯となっています。よく、食事を抜くと集中力が上がらないという意見があります。しかし、実際は食べ過ぎると疲れてしまい、集中力が上がらないのです。私たちの体は消化の際、膨大なエネルギーを使います。1日3食食べた場合、その消化エネルギーはフルマラソンにも匹敵すると言われています。つまり、食べれば食べるほど活動に回すべきエネルギーが消化のために使われてしまい、疲労感や倦怠感、集中力低下を招くのです。
記憶力が高まる

人間は空腹の時ほど記憶力がよくなります。私たちの体は空腹時になると、グレリンという物質が大量に分泌されます。グレリンは別名飢餓ホルモンと呼ばれており、このグレリンが記憶を司る海馬の働きを高めるためと言われています。ドイツのミュンスター大学が行った調査では、3ヶ月間食事量を30%減らしたグループは、単語記憶テストの成績が通常のグループよりも高くなったというデータもあります。
デトックス効果

少食になると、これまで消化のために使われていた膨大なエネルギーを、体内の毒素を排出するために使うことができ、デトックス効果が期待できます。近年、アレルギーやアトピーといった疾患に悩む人が増えていますが、その原因として、消化のために腸を酷使しているためだと言われています。体内の免疫系の多くを司る腸は内臓の鏡とも言われており、食べ過ぎによって腸内環境が荒れてしまうと様々な弊害が出てしまいます。しかし、少食を実践することで、消化の頻度が減り、食べ過ぎによって疲弊した腸の活動を休ませることができるようになります。そして、その分のエネルギーを排毒に回すことができるので、皮膚の疾患の改善から、神経や脳の汚れもデトックスされることで集中力も上がるといった効果が期待できるのです。
今日から少食を実践してみましょう

「腹が減っては戦はできぬ」という言葉がありますが、満腹の状態というのは消化にエネルギーがほとんど使われている状態のため、むしろ疲れやすくなります。「腹が満たされては戦はできぬ」なのです。オバマ前大統領やビルゲイツも実践している少食を、今日から取り入れてみてはいかがですか。