世界最大のオンライン宿泊予約サイトであるブッキング・ドットコムには、世界中の旅行者によって様々なクチコミが投稿されています。2018年のトレンドとして挙げられているのは、最先端のテクノロジーや社会情勢、また価値観の変化などを受けた多様なものでした。
1. 事前に旅を「体感」
スマートフォンの普及によってコンピュータを持ち歩くことが当たり前になった今日ですが、AI(人工知能)やデジタルテクノロジーを旅行に活用する事例も増えてきています。
AIに旅行計画を立ててもらう、AIに旅先に関する質問をする、旅先へと出発する前にVR(バーチャル・リアリティ)などで疑似体験する、などテクノロジーを活用することで、旅先に到着する前にさまざまな体験をし、旅行計画の手間や悩みを解決するようなことが予測されています。
2. バケットリストを叶える
バケットリストとは「一生のうちにやりたいこと」をまとめたリストです。多くの旅行好きは「一生のうちで行ってみたい場所」を思い浮かべたことがあるのではないでしょうか。気球に乗る、スカイダイビングをする、世界中のテーマパークを制覇する、など場所と体験をセットで思い描いている方も多いかもしれません。
3. 思い出を巡る旅
「子供の頃に訪れた場所に改めて行ってみたい」と思ったことはありませんか。かつて訪れた場所を再度訪ねることは、あなたをタイムスリップさせてくれたり、また自分自身の成長や変化を感じさせてくれたりするかもしれません。2018年は、そんな家族、友達、知人の思い出深い場所のSNS等で目にする機会が増えるかもしれません。
4. SNSやエンターテイメントをきっかけにした巡礼旅
グルメやファッションだけでなく、SNS上の情報をきっかけにした旅行も増えてくることが予想されています。
2018年は冬季オリンピック、またワールドカップイヤーでもあるため、スポーツ観戦を目的とした旅行も増えるでしょう。
5. 美容の旅
スパ、サイクリング、ウォーターすポープ、デトックス、ヨガ、など美や健康を意識した旅行の人気も続くと予想されています。
日本の温泉など、旅行による癒しや安楽きを求める傾向は2018年も堅調のようです。
6. コスパ重視
為替レートの変動や旅行先の経済状況は、旅行者にとっては重要な情報です。また、旅行プランに関しても、ニーズの多様化や情報の入手手段の広がりもあり、パッケージツアーへの参加からカスタマイズ化が進行しています。
7. 友達と思い出
自由にプランを組み立てやすいひとり旅の魅力がある一方で、友達と楽しい時間を過ごすことに重きを置いた旅行もトレンドのひとつです。そこに一人では高価と感じてしまうホテルやアクティビティも、友達とであればハードルが下がるという効果もあるようです。
8. 民泊での旅
日本においては法整備なども話題の民泊ですが、世界中では民泊(バケーションレンタル)のトレンドはより進行しています。
ホテルでは味わえない現地の方との交流なども魅力として挙げられますが、実情としてはホスト(オーナー)との適度な距離感を求める声も多く、コミュニケーション力が求められることは間違いがなさそうです。