【書評】職場のイライラを解消する『頭に来てもアホとは戦うな!』

【書評】職場のイライラを解消する『頭に来てもアホとは戦うな!』

「あの人とウマが合わない」「イライラして仕事が手につかない」「人の目が気になる」職場の人間関係はトラブルの宝庫です。どうしたら、人間関係を円滑にすることができるのでしょうか?そこで今日は、人間関係の悩みを解消するための一冊をご紹介いたします。


著者・あらすじ

田村 耕太郎

国立シンガポール大学リー・クアンユー公共政策大学院兼任教授。ミルケン研究所シニアフェロー、インフォテリア(東証上場)取締役、データラマ社日本法人会長。

あらすじ

元政治家が、人間関係をコントロールするための術を解説します。「アホと戦ってはいけない理由」「戦略的コミュニケーションとは」「人たらしの技術」など、最高のパフォーマンスを発揮するノウハウについてまとめます。

1. なぜアホと戦ってはいけないのか?

アホとは、むやみやたらと「足を引っ張る存在」のことをいいます。彼らと戦ってしまうと人生の大事な「時間とエネルギー」を浪費してしまうのです。しかし、組織で働く以上、必ず彼らと接する場面がやってきます。もし、彼らと接してイライラしてまった時は、次のような考え方をすると割り切れるようになります。それが「サンクコスト」「タイムコスト」です。

「サンクコスト(埋没費用)」とは、既に回収が不可能であるコストのことです。損を取り返すために追加投資し、さらに傷を深めてしまうことを指します。やられたらやり返す彼らとの戦いは、まさに「サンクコスト」になってしまいます。さらに「タイムコスト(時間損失)」にもなります。時間は有限であり、もっと有意義なことに使う方が賢明なのです。

2. アホに勝つためには?

著者は、アホに勝つ素養を「忍耐力」と述べています。耐えて、耐えて、耐えまくることが彼らに勝つ要因なのです。耐えるといっても我慢するのではなく、「反応」しないことです。彼らに何か言われて、即答したり、即応したりしないことです。まず何が起こっても、受け止めて考えるようにします。そして、相手にダメージを受けたと「思わせる」ことで、最終的に勝つことができるのです。

何か言われたら、「何でですか?」「それは違います」とリアクションしてしまうと、彼らの思うツボです。彼らの言うことを受け止め、(なぜこんなことを言うのだろう)(理由はこれかな)と心の中で思い、表面上は「なるほど」と言って耐えておけば、ムダな戦いを避けることができるのです。

3. 戦う相手は“自分”

著者曰く、「本当にアホなのは、アホと戦ってしまう自分」と述べています。これは、本来戦うべき相手は「自分自身」ということです。「自分と戦う」とは、自分と向き合うことです。人間はただでさえ、周りの環境に影響されやすく、他人からどう見られるかを重視してしまいます。これが、アホと戦ってしまう最大の原因なのです。自分自身と向き合うことで、彼らに関心がなくなり、ムダな戦いに巻き込まれずに済むのです。

自分と向き合うには、「自分を客観視する」ことです。自分を客観視するとは、ひとりの時間を確保し、自分と語り合います。著者がおすすめするのが、「体を動かす」「日記をつける」です。ウォーキングをしたり、軽いジョギングをしたりすることで雑念が払拭され、自分に問いかけることができます。日記をつけることで、自分を反芻することができ、自分の弱点や課題が浮き彫りになります。

まとめ

アホと戦って人生を浪費しないためには、「自分に関心を持つこと」といいます。自分に関心を持っていないと、周りにばかり着目してしまいます。自分に関心を持っていれば、自分に着目できるので、周囲に流されることはありません。自分に関心を持ち、自分の軸を確立することで、人生を謳歌することができるのです。

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書評 アホとは戦うな

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