【BizGenic】#22 藤原綾香さん / Webニュース記者

【BizGenic】#22 藤原綾香さん / Webニュース記者

自分らしくイキイキと働く人の姿は、誰の目にも魅力的に映ります。『BizGenic』(ビズジェニック)は、そんな働くことを楽しむ女性にフォーカスしたインタビュー企画です。彼女らの仕事に対する姿勢やプライベートの楽しみ方、元気の源は一体どこにあるのかを探ります!


BizGenic プロフィール #22

株式会社ジェイ・キャスト
藤原綾香(ふじわら・あやか)さん

青山学院大学文学部卒業後、出版社に就職。月刊誌の編集者を経験した後、「紙媒体からWebメディアの世界に行きたい」と転職を考えるように。その後、プレスリリース配信会社、ホームページ制作会社を経て、2018年10月ジェイ・キャストに入社。「J-CASTトレンド」編集部にて、記事の企画から取材・執筆を手がける。プライベートでは10年前から自身のサイトで小説を発表。小説家としての顔がある一方、ボクシングにも熱中するなど文武両道な一面も。

紙媒体からWebの世界に。より多くの人に情報を届けたい

もともと文章を書いたり、まとめたりすることが好きで、大学卒業後は出版社に就職しました。入社して1年目はセミナーや展示会を行う部署に配属されましたが、2年目でようやく念願の編集部員に。ちょっと特殊なジャンルになりますが、葬祭業界にフォーカスした月刊誌を作る編集部で働くことになりました。

その月刊誌の仕事では、先進的な取り組みをしている葬儀会社の社長にインタビューをしたり、実際に葬儀の会場へ取材に行って、ご遺族のお別れの場を撮影させてもらったりするなど、普段なかなか目にすることのできない貴重な体験を数多くさせてもらいました。

トップの方々に取材をする中で、「これからは葬祭業界もWebの力が非常に重要になってくる」と度々耳にするように。次第に「自分が携わっている出版の仕事も、より多くの人に情報を届けるためにはWebが主軸になってくるのでは?」と考えるようになりました

「Webメディアの世界に行こう」と思い、いざ転職を決意したものの、未経験でいきなりWebニュースの編集や記者の仕事に飛び込む勇気がなく……。プレスリリースを配信する会社だったら、葬祭業界に限らずさまざまな業界の情報に日々触れることができ、将来Webニュースの現場に行った時も役に立つのではないかと思い、プレスリリース配信会社へ転職することにしました。仕事自体は刺激的で楽しかったのですが、“情報が命”の世界で息つく暇もないほどハードな日々。1年働いてみてこの先続けていくのは厳しいと感じ、ホームページを制作する会社に移ることになりました。

そこではクライアントのHPの構成を考えたり、ライティングや編集、校閲をしたりなど、文章全般に携わる仕事を任され、「やっぱり自分は書くことが好きなんだな」と実感。Webニュースの世界へさらに近づいた気がしました。でも、1年半が経ったころ、会社全体が業績不振でライターチームが突如解体されるという事態に!働きやすい職場で、もう少し長く働きたいと思っていたのでショックでしたが、「いよいよWebニュースの世界に飛び込む時が来たのかも」と覚悟しました。求人を探していると、以前プレスリリースの会社で配信先として度々社名を目にしていたジェイ・キャストの募集を発見。これもご縁だと思い、早速応募することにしました。

面接を受ける上で、自分の中で引け目に感じていたのが短いスパンで転職を繰り返してきたことでした。20代前半にもかかわらず、転職回数が多いことがネックになるのではないかと思い不安でしたが、面接でこれまでの経緯を包み隠さず話すと、「色々と大変だったね」と優しく受け止めてもらえて。ホッとすると同時にやっと希望の場所にたどり着いたと感じました。2018年10月。晴れてWebニュースの編集部に仲間入りすることになりました。

日常生活の中の素朴な疑問から企画が生まれる!

ジェイ・キャストは、「J-CASTニュース」をはじめ複数のWebメディアを持っており、私はその中の「J-CASTトレンド」という編集部に配属されました。「J-CASTトレンド」では、新商品やサービス、カルチャー、イベントにおける様々なトレンド情報を配信。“自分たちのサイトから流行を生み出していく”側面もあるので、将来的に話題になりそうな事柄も取り上げて発信しています。

具体的な仕事としては記事の企画案を作り、上司である編集長の了解を得てOKが出たら、取材をして原稿を書く、というのが主な流れになります。記者によってネタの探し方は異なると思いますが、私の場合は日々の生活で気になったことから企画のヒントを得ることが多いですね。

ある時、街を散歩していてこんな企画を思いつきました。近所の大通りに差し掛かると長い行列があったので、何だろうとのぞいてみたところ、そこはタピオカドリンクのお店でした。しかも道の反対側にも行列があり、近づいてみるとまたもやタピオカドリンクのお店だったのです。極めつけは、そのお店が入っている商業施設の地下にも別のタピオカドリンク店が入っていて、まさに三つ巴状態。こんなに至近距離にライバル店がいくつもあってお客さんの取り合いにならないのだろうかと気になり、早速行列の写真を撮って記事の企画を立てることにしたんです。

編集長のゴーサインが出たのでお店に電話で取材すると、意外にも他店へのライバル意識は皆無で、3つの店舗がそれぞれの特色を生かして共存していることがわかりました。「この街自体が、メインの客層である10~20代の若い世代が多く行き交う場所で好立地だった」と出店の理由を明かしてくれて、ようやく謎が解けました。

この他にも、日常生活でふと疑問に思ったことなどをどんどん企画にしています。ある朝、ニュース番組を見ているとコメントを求められたジャーナリストが、「英国王室の『御用達(ごようたつ)』」と発言しているのが目につきました。「ごようたつ」と「ごようたし」……どちらの読み方も合っていることは知っていましたが、一体どちらが正しいのか気になる人は多いのではないかと思い、ツイッターを見てみるとやはり読み方に不安を覚えている人は多い様子。これは記事にしたら面白いのではないかと思い、企画を立てることにしたんです。

記事では「御用達」以外にも、「早急(さっきゅう・そうきゅう)」「施術(せじゅつ・しじゅつ)」など複数の読み方が認められている漢字についても触れたところ、読者も気になっていたのかアクセスランキングのトップに!多くの人に読んでもらえて、記者としてやりがいを感じました。

私自身、企画を立てる上で心がけているのは、日常で見過ごされがちな「素朴な疑問」を大事にすることです。どんなに小さなことでもキャッチして企画につなげられないかと考えているので、毎日がネタ探しのようで楽しいです。

自分が書いた一言が、誰かの心を動かすきっかけに

編集部に入って様々な取材をしてきましたが、なかでも印象深かったのは、企業公式ツイッターの「中の人」へのインタビューでした。企業の公式アカウントと言えばシャープやタニタなどが有名ですが、その中でも文房具メーカーのキングジムのツイッターが以前から気になっていたのです。

というのも私自身、小説を書く趣味がありまして、キングジムの「ポメラ」というデジタルメモを長年愛用してきたことから、会社のツイッターも度々チェックしていました。しかもツイッターというと1アカウントにつき1人の担当者が運用しているイメージがありますが、その当時キングジムでは2人の社員が「姉妹」という設定で代わる代わる発信していて(現在は「姉」1人で運用)、その運用の仕方がとてもユニークに感じたのです。早速取材を申し込み、実際にツイッターを発信している「姉妹」のお二人に会いに行くと、「“キングジム姉妹”として取り上げてもらったのは初めてです!」と快く応対いただきました。

フォロワーが30万人以上いる人気アカウントということもあり、ご本人たちが「いつかファンミーティングがしてみたい」と、ふとおっしゃったことを記事に書いたところ、かなりの反響が。ファンの方たちから「いつ開催するんですか?」「ぜひ行きたいです!」とコメントが数多く寄せられ、キングジムのお二人にもファンの方にも喜んでもらえる結果となりました。

自分が書いた一言が誰かの心を動かすきっかけとなる。Webという媒体で情報発信することの影響力の大きさを実感するとともに、記者として責任を感じた瞬間でもありました。

気持ちよく書けた記事ほど読者に響かないという難しさ

私が所属しているトレンド編集部は、編集長を含めて現在4名で動いています。企画については、意図が明確で一定のニーズが得られることを説明できれば基本的に「NO」と言われることはありません。もし編集長が否定的な意見を言うタイプだったら、上司の意向に沿うような企画や記事を作ろうとしてしまうかもしれませんが、一切そういうことはなく、企画に対して「面白いね!」と肯定的に受け止めてくれることが多いです。のびのびと仕事をさせてもらっている分、上司からの期待を裏切れないなと思いますし、その向こうにいる読者にとっても“実のある記事”を作らなければという思いでいます。

入社して8カ月が経ちますが、以前働いていた出版社でお世話になった葬祭業界の方々とは今でもつながりがあり、個人的にとても興味を持ってウォッチしている業界です。その月刊誌は、取材対象も読者層も葬祭会社およびその周辺企業だったため、取材を受ける企業にとっては同業他社へのノウハウ流出につながりかねず、「正直、掲載されてもメリットが少ないのでは?」と心苦しい思いもしてきました。でも、今こうして多くの一般読者の目に触れるニュースサイトで思う存分、葬祭業界の情報を発信でき、古巣でよくしてくださった皆さんにやっと恩返しができそうだと嬉しく感じています。

プライベートでは、小説以外にも趣味があって2年半前からボクシングをやっています。普段、文章を書いていると考えすぎて答えに行き詰ってしまう時があるので、一旦、答えから遠ざかって「無になる時間」が必要だなと思ったんです。そんな時に、たまたま前職でボクシングジムのHPを作る機会があって、以来ボクシングの魅力にすっかりハマってしまいました(笑)。

最初は通勤途中の駅にあるボクシングジムに通っていましたが、今は自宅近所の女性専用キックボクシングジムで縄跳びや各種筋力トレーニング、ミット打ちなどに励んでいます。ボクシングに向かい合う時間は無我夢中になれるので、仕事やプライベートで悩んでいたことも帰る頃にはスッキリ。「何に悩んでいたんだっけ?」と忘れてしまうほど、気分が爽快になります。自分にとっては、オンオフが切り替えられる大切な時間ですね。

この仕事を始めてから1日に2本ほど記事を書いていますが、自分が気持ちよく書けた時ほど読者には響いていないことも多く、書くことの難しさを痛感しています。多くの人に見てもらい喜んでもらうには、自分の心地よさは脇に置いておく必要がある。書く作業は決して楽なものではなく、時につらさを伴いますが、記事のPV数が伸びた時やSNSで反響をいただいた時に、その何倍もの喜びが返ってくるのです。

編集後記

「敏腕記者さん」を絵に描いたような藤原さん。ボキャブラリーが豊富で、ご自身のこれまでの経験をわかりやすく理路整然と話される姿に、取材陣一同、終始聞き惚れてしまいました。その豊かで巧みな表現力は、きっと小説を書くことで培われたものなのでしょう。

物書きとしての「静」の部分と、ボクシングに打ち込む「動」の部分。いろんな表情を見せてくれる藤原さんはまさに魅力の宝庫。これからもたくさんのヒット記事を生み出し、多くの読者の心をつかんでいくことでしょう。

取材・文/伯耆原良子

株式会社ジェイ・キャスト
ジェイ・キャストは1997年に創業以来、「あらゆる人の好奇心に応える」を事業の共通目的とし、インターネット上のニュースサイト「J-CASTニュース」をはじめ、「トレンド」「テレビウォッチ」「会社ウォッチ」など多様なメディアを運営。ネット上の学習ツールや紙媒体も活用し、幅広いユーザーのニーズに応える総合メディア企業を目指している。


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