勉強や仕事に応用できる、ツァイガルニク効果とは?

勉強や仕事に応用できる、ツァイガルニク効果とは?

やるべき勉強や仕事になかなか取りかかることができない、という場面は誰にでもあるはずです。そのような場合に利用できるテクニックとして、「ツァイガルニク効果」という心理効果があります。これは中途半端に終わらせた事柄ほど記憶に残りやすいという心理のことです。勉強や仕事においても一度に完遂しようとするのではなく、未完成の段階で休憩を挟むことで、その後の作業に戻るハードルが下がり、集中力も維持できるようになるのです。


ツァイガルニク効果とは?

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はじめにツァイガルニク効果の詳しい内容についてご紹介します。ツァイガルニク効果とはウィキペディアから引用すると、「人は達成できなかった事柄や中断している事柄のほうを、達成できた事柄よりもよく覚えているという現象」と定義されています。

始まりはドイツの心理学者クルト・レヴィンの「緊張感は目標に向かっている間は持続するが、達成後には解消される」という仮説に基づいています。そして名前の由来ともなっている、旧ソ連の心理学者ブルーマ・ツァイガルニクがこの仮説を実験により立証したとされています。

身近な事例として、よくドラマや映画の予告をあげることができます。それらは一度に全てを見せるのではなく、中途半端な状態で一旦内容を区切りますよね。この目的は未完のまま中途半端に終わらせることで観客に今後の展開を意識させ、興味をより長く持続させることにあります。

つまり続きが気になるという、未完の出来事の方が記憶に残りやすいという私たちの心理をうまく利用しているのです。

中途半端な段階で区切り、休憩に入りましょう

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そしてこのツァイガルニク効果は、普段の勉強や仕事にも活用することができます。

人の集中力の持続時間はおよそ90分とされており、中弛みを防ぐためにこまめに休憩を入れる方が効率が良いとされています。

ただ、多くの人が犯している間違いが、キリのいい所で終わらせてから休憩に入るということです。これでは目標を達成してしまうことで緊張感と集中力が途切れてしまい、再び勉強や仕事に取りかかるまでに時間を要してしまいます。休憩時間が長引きなかなかエンジンがかからない、という経験は誰にでもあるのではないでしょうか。

重要なのが勉強や仕事はキリのいい状態ではなく、中途半端なところで一度終わらせてから休憩に入ることです。

中断している事柄の方が記憶や印象に残りやすいというツァイガルニク効果が働き、集中力や意欲を失うことなく、休憩後スムーズに続きの作業に取りかかることができるようになります。

実生活にも簡単に応用できるテクニックです

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未完成の段階で作業を中断することで興味や集中力が持続するツァイガルニク効果は、やるべき作業に向けてエンジンがかかりにくい人に特におすすめです。

作業を途中で中断することで変に先延ばしすることなく、その後の作業に戻ることができるようになります。勉強や仕事に対してエンジンのかかりが遅く先延ばしにしてしまう人は、キリのいいところではなく、あえて途中で作業を区切るようにしてみましょう。

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