自己開示できない人の特徴について
自己開示が苦手なのは決して悪いことではありませんが、心理学でいわれる返報性を使い、他人とよい関係を築くために必要といわれています。
自己開示しないで、いつも秘密主義の人とはどう接すればよいのかわかりませんよね。お互いに情報をたくさん集めるためには、自己開示が社会生活で必要とされる場面が色々とあるのです。
自己開示できない人の特徴として、まず挙げられるのは警戒心が強いこと。人にどう思われるか不安なので、どこまで自分をオープンにすればよいのかわかりません。
また自信がない人も自己開示するのが苦手で、自分の考えを他人にアピールすることに躊躇しやすい傾向があります。自己開示は、あまり意識せずにやるのが一番大切。しかし伝えることが得意でない人は、苦手意識によりさらに距離を置いてしまうでしょう。
自己開示できない原因を理解しよう
自己開示するのが苦手な人は原因を知り、対策を考える必要があります。他人と上手くコミュニケーションがとれない時や、恋愛で失敗しやすい人などは自己開示が充分にできていない可能性があります。
その理由は、恥ずかしがり屋な性格が影響しているのでしょう。積極的に他人に話しかけらない人は、相手が自己開示してくれないと自分からオープンにはなれません。
また内向的な性格は会話自体が苦手なので、何を話せばよいのか判断できないのも原因です。たとえば初対面の人と仲良くなるには、お互いのことを知るのが最初のステップですよね。
知らない人に警戒心を抱くのは自然な気持ち。だからこそ敵ではないことを知ってもらうためにも、自己開示して受け入れ体制をアピールしているのです。
内向的な人の中には、過去に自己開示して失敗した経験を未だに引きずる人もいますので、抵抗がある原因を自分なりに考えてみましょう。
程度の軽い自己開示から始めよう

自己開示が苦手な人は、いきなり自分の苦手な部分や、過去の辛いことを告白するような深い自己開示からする必要はありません。
自己開示は段階を踏みながら、最終的に自分の性格や価値観などを語るのが一番効果的なので、最初は難易度の低いレベルから始めましょう。
自己開示が一番簡単にできるのは「趣味」や「嗜好」について。社会的常識や価値観とはかけ離れているため、自分の評価を傷つけるリスクが低いのです。
たとえば「私は読書が好きです」と相手に話したら、相手は「私は音楽鑑賞のほうが好き」と相手も自己開示してくれるはず。嗜好や趣味は誰も傷つかずに、自分をアピールできる最初のレベルです。
慣れてきたら経験談、自分の弱点、また他人の否定的なことなど、よほど親しい人としかとれないコミュニケーションを意識してください。
信頼できる人と交流する
自己開示の苦手を克服するには、自分の積極性を変えるのは必要です。しかし失敗しないためには、自分をよく理解してくれる人を相手にして開示するのもコツ。
全く知らない人と世間話をするのは、よほどノリがよい人でないとできないこと。それなら顔見知りや、友人に普段話さないことを会話のネタにするなど、今できることから始めてみませんか。
信頼できる人なら正直に「自己開示が苦手」と告白することもできますよね。仲がよい人なら、相手から話を振ってくれる場合も多いので、勢いに乗って自己開示できるかもしれません。
また逆に他人のほうがゼロからスタートできるので、自分らしく振る舞える人もいるでしょう。どのような場面が得意なのか、客観的に考えてみるとよいですね。
自分が思う自分の姿を変えてみる

自己開示が苦手な人は、自分が他人にどう思われているか、過剰に不安を抱く傾向があります。そのため言いたいことを言わずに我慢したり、相手に合わせた意見を言ったりする場合もあるでしょう。
きちんと自分を相手に知ってもらうには、まず自分が考える自分の姿と、他人から見た自分の姿を比較してください。そのギャップこそ苦手と感じる部分なので、人に知られたくない部分をどう表現するか、自己開示する際のきっかけにするとよいですね。
まとめ
自己開示をすると人間関係がスムーズになり、他人からも好感度の高い人に見られるようになります。難しいなと思ったら、会話でなく笑顔や視線を合わせるなど、態度で自己開示するのも方法です。人と共有したい話題があったら、積極的に自分の考えや性格も合わせて相手と語り合ってみませんか。