JR東日本は、2020年度第1四半期の決算を発表しました。最終利益は1553億円の赤字(前年同期915億円の黒字)となり、第1四半期としては過去最低の営業収益を記録、また同社としてはじめて営業損失・経常損失・純損失を計上する形となりました。
単体決算では、新型コロナウイルスの影響で営業収益・運輸収入が9期ぶりの減収となり、初めて営業損失・経常損失・四半期純損失を計上しています。
連結決算でも新型コロナウイルスの影響は大きく、運輸事業の減収減益だけでなく、流通・サービス事業では駅構内店舗や広告代理業が大幅な減収減益、不動産・ホテル事業では駅ビルの臨時休業や営業時間短縮などで大幅な減収減益となっています。そして、単体決算同様に第1四半期決算としては過去最低の営業収益を記録する結果となり、また同社として初めて営業損失・経常損失・親会社株主に帰属する四半期純損失を計上しています。
同社では『3密』の回避を念頭に置きながら、来春のダイヤ改正において終電時間繰り上げを検討するとし、また混雑時間帯の値上げといった運賃制度の変更についても引き続き議論を進めるとしています。