好きな色とは違うテーマカラーの意味
結婚式やファッション、アートなど、あらゆるところで多彩な色が使用され、全体像を決める際によく「テーマカラー」という言葉が使われます。
たとえばウェブサイトも同様で、最初に受ける色の印象は、サイト全体の魅力や特徴につながりますよね。テーマカラーというのは、自分に似合う色や好みの色ではありません。
その色自体が持つ意味や効果を理解して、本来の自分に導く色のこと。自分の色を持っている人は、独自のブランドのアイテムを身につけるようなものです。
他人のイメージの中に、自分が色と共に記憶に残ることが、テーマカラーの存在感ともいえるでしょう。色は心理的な作用も期待でき、宝石や小物などもその時の気分に合わせて選ぶことがあります。たとえばストレスが溜まっている時に買った洋服と、幸福の絶頂期に買った洋服とでは、色が全く違うかもしれませんよ。
なりたい自分を考えよう

テーマカラーの決め方は、まずなりたい自分を考えることです。色は気持ち的に影響を与える作用が期待でき、ヴィジュアル的なインパクトもそれぞれあるでしょう。
そこでまず知っておきたいのは、色の持つイメージです。たとえば「青」は冷静で誠実、「赤」は情熱的でエネルギッシュ、「黄色」は向上心があり明るいなど。他にも「オレンジ」は家庭的で社交的、「緑」はリラックスや若々しさ、「ピンク」は女性らしさ、「白」は清純や清潔、「黒」は威厳や高級感をイメージします。
あくまでも一例ですが、色が人に与える第一印象は、自然と自分の感覚の一部になるもの。そしてそのイメージに近づくように、無意識のうちに心が動いていくのです。
たとえばピンクのワンピースと黒のワンピース。黒のワンピースを着ると、自然と大人っぽい雰囲気になるでしょう。ピンクなら楽しそうに振る舞い、どことなく可愛い仕草が増えます。このようになりたいという自分像がわかれば、最も影響を与える色がチョイスできるのです。
色で人生が変わるかも?
テーマカラーの決め方は、場合によっては人生の方向性を変えるほど、影響力を与えることになるかもしれません。色だけでその人の性格や価値観はわかりませんが、最初に受けるイメージはいつまでも記憶に残りますよね。
たとえば恋愛。テーマカラーを大切にして活かせる人は、自分の魅力を理解してくれる生涯のパートナーに出会える可能性もあります。
テーマカラーは自分を相手に知ってもらうためのものでもあり、必ずしも自分を大きく見せたり、偽ったりするものではありません。たとえば集団の中で目立とうとする人が派手な色の服を着たり、他の人とは違う色を選んだりすることがあるでしょう。
しかしそれだけでは「自分」を目立たせることはできず、表面的になってしまうはず。多くの視線を集めるために、女性が濃いメイクをするのと似たところがあります。
人生を変えるためには目立つ色ではなく、自分の存在感を引き出すテーマカラーが必要です。真っ赤なシャツよりも、薄い水色のほうが素敵で目立つ人もいるということなのでしょう。
個性に合う色を見つける

テーマカラーの決め方は肌の色、髪の長さ、体型などの外側を基準にするのではなく、自分の性格や考え方などを土台にして考えてみてください。
たとえばあっさりした性格の人なら青、楽しく前向きに生活するなら黄色やオレンジなど。一人一人が持つ個性が違うように、テーマカラーも異なって当然です。
では自分の個性に合う色は何色なのか。迷ったら「自分を例える色」を考えてみましょう。色が持つ魅力と、自分自身のイメージが一番近いもの。
性格が優しい女性なら淡いパステルカラー、なんでもはっきりしないと嫌な人はモノトーンカラーがよいかもしれません。自分で決められない場合は、家族や友人にも同じ質問をしてみて、自分の個性が何色に見えるか周囲の人にもアドバイスしてもらってくださいね。
テーマカラーの活用方法
テーマカラーの決め方で大事なポイントは、納得のいかない色を無理に選ばないことです。もともと好きではない色は、自分のモチベーションを上げることは少なく、逆に気分が低迷したり迷いが生まれたりする原因に。
色の表面でなく、内側の魅力に共感できるテーマカラーが見つかったら、次は上手に使いこなしましょう。たとえば赤がテーマカラーなら、ファッションに赤を取り入れることが方法。
しかし前面に自分の色を出しすぎると、場合によっては上手くいかないこともあります。たとえばいつもテーマカラーのアクセサリーを身につける、小物を選ぶなど。
また洋服選びで困った時に、テーマカラーを優先してもよいですね。色のエネルギーと共鳴するためにも、あちこちでテーマカラーを使ってみてください。
まとめ
テーマカラーの決め方は、自分の肌や髪の色などの身体的な特徴に合わせたベースカラーから始めると、人によってはわかりやすいかもしれません。この色がないと落ち着かない、そんな気持ちにさせてくれる自分の色を探しましょう。