穏やかにやり過ごす
正論ばかり言う人は発言内容に納得してほしいというよりも、相手に自分の言うことを認めさせたい願望があるため、違った意見をぶつけてくる人にはさらに対抗心を燃やします。
相手が間違っていると、徹底的に主張してくるタイプともいえるかもしれません。このような人と上手くコミュニケーションをとるためには、相手の意見をそのまま納得して受け入れるのが一番早い方法。
「おっしゃる通りですね」と正論であることを認めて、穏やかにその場をやり過ごすことができます。しかしそうは言っても、どうしてもこちらの意見を通したい場面はありますよね。
相手が正論を言っているとわかっていても、自分のもやもやした気持ちを発散したくなります。そんな場面では相手を「受け入れた」と解釈するのではなく、「聞き流した」と思って納得することもできるでしょう。
正直な気持ちを丁寧に伝えよう

正論ばかり言う人は職場、友人関係など、あらゆるところに存在しています。間違った考え方が嫌いで、自分が誰よりも正しいといつも思い込んでいるため、結果的に相手を不快にさせるような発言をすることもよくあるのです。
他人と会話をしていて、確かに言っていることは間違っていないけれど、何か腑に落ちないということはありませんか。その原因は、相手の根本的な考え方にあるかもしれません。
ただ正当性をアピールしたいだけで、相手の立場を悪くするような話し方や言葉遣いは容赦なくしてしまうのでしょう。たとえば今着ている洋服があまり似合っていないなど、傷つく可能性がある言葉は、言い方を変えてもらいたいですよね。
そんな時は、同じく独自の正論をぶつけたくなるかもしれませんが、丁寧に「はっきり言われるとショックです」とやんわり本音を伝えるのもひとつの方法です。
相手にわかってもらう
正論ばかり言う人は、職場で出会うことがよくあるでしょう。ミーティング中に議論になってしまったり、相手の言葉尻を捉えて湾曲させて解釈したりする人。他人の間違いを見つけては、見逃すことなく訂正したい性格なのです。いつも正しいことを振りかざしている人の対処は、とても難しいですよね。
正しいからこそ、反対の意見が言えなくなる雰囲気が生まれてしまうのです。しかし人生、正しいことが必ずしも結果的によいとは限りません。
違った考え方の中から生まれる新しい発想、レベルの違う価値観は、さらに自分を高めるチャンスを与えることもあるでしょう。正論ばかり言う人とぶつかりそうになったら、そんな点をアピールしてみませんか。
「正しいのはわかりますが…」と最初に相手を認めて、「この方法も試す価値はあると思いますよ」と、正論にはいくつかのパターンがあることを理解させるのです。
正論ばかり言う人の中には、自分が相手にプレッシャーをかけていることに気づいていない人も少なくありません。正しい関係、正しい考え方が全てではないことを、丁寧に説得するようにしてみましょう。
自分がいつも正しいと思わないこと

価値観は他人と違って当たり前。ものの考え方は、人それぞれ性格が違うように十人十色であるものです。いつも正論ばかり言う人の存在が気になるのは、実は自分も同じく正しいことを相手に納得させたい願望があるためかもしれません。
価値観の違う人の意見を受け入れるのは、あまり簡単ではないでしょう。正論であっても威圧的に自分の考えを押し通したら、きちんと理解はされないはず。コミュニケーションで他人とぶつからないためには、相手を批判するだけでなく自分の視点も考えてみましょう。絶対に自分が正しいという考えが少しでもあると、他人がライバルに見えてしまいます。
自分以上に納得しやすい正論を振りかざす人に出くわすと悔しくなり、余計に避けたくなることもあるかもしれません。正論ばかり言う人とぶつからないためには、まず自分が謙虚な姿勢を持ち続けるのも大事なポイント。そんな考え方もあるのかと、相手の気持ちを考える余裕も持てるとよいですね。
まとめ
正論ばかり言う人が絶対に悪いということではありません。どのように自分の意見をアピールするかがとても重要なポイントで、正しいことを間違っている相手に伝える場面こそ、柔軟な解釈をされるようなコミュニケーション能力が求められます。声のトーンを変えるだけでも、他人と気持ちよく会話ができる場合も。でもプレッシャーを感じる時は、いったんその場を離れて頭の中を整理してくださいね。