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【調査報告】現役ビジネスパーソンに聞いた!コロナ規制緩和下の「GWと長期休暇」について GWの過ごし方は「変化なし」が67.8% 一方でコロナ収束の気配を感じ「外出が増える」人も 92.0%が働くうえで「長期休暇は必要」 85.7%が転職先選びで休暇の取りやすさを重視

総合転職エージェントの株式会社ワークポート(所在地:東京都品川区、代表取締役社長:林 徹郎)は全国のビジネスパーソン413人(20代~40代・男女)を対象に、コロナ規制緩和下の「ゴールデンウィークと長期休暇」についてアンケート調査を実施しました。

■【GWの過ごし方】1位「自宅で過ごす」63.2% 次いで「近場への外出」41.4% “おこもり休暇”が人気
 今年もいよいよゴールデンウィークを迎えます。このところ、新型コロナの5類移行決定やマスク着用のルール変更など規制緩和が進んでおり、3月に実施した調査(※)では4割近くの人の働き方が変化したという結果も出ていますが、働き手のプライベートにも影響はあるのでしょうか。今回は、目前に迫るゴールデンウィークの過ごし方や長期休暇に対する考え方に変化が生まれているのか調査を実施しました。
(※調査内容:「コロナ5類移行」による働き方の変化について
https://www.workport.co.jp/corporate/news/detail/839.htm

 はじめに、対象者全員に今年のゴールデンウィークはどのように過ごすか聞いたところ(※複数回答可)、「自宅で過ごす」が63.2%で最多となりました。次いで「近場への外出」が41.4%でした。一方で、「日帰り旅行」は11.1%、「国内旅行(宿泊)」は13.3%、「海外旅行」は1.2%と少なく、ゴールデンウィーク中はアクティブに遠出をするより自宅や近場でのんびり過ごしたいと考える人が多い傾向が読み取れました。

■【GWの過ごし方の変化】67.8%が変化なし 一方で「出かけやすくなった」の声も 規制緩和の影響か
 次に、対象者全員に昨年と比べてゴールデンウィークの過ごし方に変化はあるか聞いたところ、7割近くの人が「いいえ」と回答しました。ここ最近、コロナの規制緩和により人々の生活にもさまざまな変化が生じていますが、ゴールデンウィークの過ごし方には然程大きく影響していないようです。

 ゴールデンウィークの過ごし方が変わらないと回答した人にその理由を聞いたところ、「特になし」「変えたいと思わない」といった意見が多く挙がりました。また、「ゴールデンウィークはどこもお金がかかるから家で過ごしている」(30代・男性・機械系エンジニア)、「人の混雑が予想されるときに出かけたくないため」(20代・女性・事務)など、コロナの影響による強い自粛ムードが続いているというよりも、金銭面の事情や混雑を避けたいといった理由から例年自宅で過ごしている人も多いことがわかりました。


▼ゴールデンウィークの過ごし方が変わらない理由(一部抜粋)
「仕事がシフト制でゴールデンウィークも年末年始も関係ないため」(30代・女性・コールセンター)
「継続している趣味があり、長期の休みは趣味に没頭する時間にしているため」(30代・男性・クリエイター)
「長期休暇があれば帰省するようにしているため」(30代・女性・管理) …など

 一方、ゴールデンウィークの過ごし方が変化したと答えた人に具体的な変化の内容を聞いたところ、「自宅から外出する機会が増えそう」(40代・男性・営業)、「外に出かけやすくなった」(40代・男性・事務)などの意見が多数挙がりました。コロナの規制緩和が進んでいることが、ゴールデンウィークの過ごし方にポジティブに影響した人も一定数いるようです。


▼ゴールデンウィークに関する変化の内容(一部抜粋)
「帰省を含めて、行動範囲が広がる」(30代・男性・システムエンジニア)
「旅行に行くという選択肢ができた」(30代・女性・クリエイター)
「宴会などの頻度が増える」(20代・男性・その他) …など

■【GWの外出】67.4%の人が「抵抗や不安を感じていない」 コロナ収束の認識を持つ人も
 さらに、対象者全員にゴールデンウィークに外出することに抵抗や不安を感じるか聞いたところ、「まったく感じない」(35.4%)、「あまり感じない」(32.0%)が合わせて67.4%となり、7割近くの人が連休中の外出に抵抗感を持っていないことがわかりました。

 ゴールデンウィークの外出に抵抗や不安を感じないと回答した人にその理由を聞いたところ、「コロナの流行も落ち着き世間的に外出に対する警戒心が薄れたから」(20代・男性・営業)、「コロナ禍を気にする社会的風潮が和らいでいると感じるから」(40代・男性・コンサルタント)といった意見がとくに多く挙がりました。5類移行決定やマスク着用のルール緩和などを受け、多くの人がコロナをめぐる状況が落ち着いてきたと感じているようすがうかがえました。


▼ゴールデンウィークの外出に抵抗や不安を感じない理由(一部抜粋)
「コロナももうすぐ5類に移行する予定であり、あまり気にならないから」(30代・女性・金融)
「感染状況の安定、感染対策の徹底がされているため」(40代・男性・企画マーケティング)
「ゴールデンウィークと普段の休日で、ほぼ同じ認識だから」(20代・男性・医療福祉) …など

 ちなみに、ゴールデンウィークの外出に抵抗や不安を感じると回答した人にその理由を聞いたところ、「人が多く、どこも混雑するから」(40代・男性・企画マーケティング)といった、そもそも人混みが苦手という意見が大多数を占める中、「人が混雑している場所では新型コロナがまだ気になるから」(30代・男性・営業)、「人混みでコロナが蔓延しそう」(40代・女性・コールセンター)など、人混みでのコロナ感染を危惧する声も少なくありませんでした。


▼ゴールデンウィークの外出に抵抗や不安を感じる理由(一部抜粋)
「人が多いので並ぶことや交通事故、渋滞が多いため」(40代・男性・製造)
「特殊な職場のためまだコロナに対する認識が大きいから」(20代・男性・公務員)
「マスクも外していいレベルになり、コロナ感染者がまた増えないか不安なため」(20代・女性・医療福祉) …など

■【長期休暇の必要性】働くうえで長期休暇は「必要」92.0% リフレッシュを重要視する意見が大多数
 対象者全員に、働くうえで長期休暇は必要だと感じるか聞いたところ、「とても必要」(59.6%)、「やや必要」(32.4%)が合わせて92.0%でした。

 長期休暇が必要だと感じる理由としては、「気持ちをリフレッシュし、体をゆっくりと休めることは仕事へのモチベーションアップにも繋がると思うから」(30代・男性・営業)、「休息がなければスキルアップできないどころか最低限のパフォーマンスも保てないため」(20代・女性・建築土木)といった意見が多数挙がりました。多くの働き手が、仕事に励むためのリフレッシュ期間として長期休暇の必要性を感じているようです。


▼長期休暇が必要だと感じる理由(一部抜粋)
「余暇を過ごすことにより切り替えができ、より仕事にもエネルギーを注げるため」(40代・女性・企画マーケティング)
「一旦リセットができるので、仕事を冷静に見直す機会になるため」(30代・男性・営業)
「ワークライフバランス、精神的な安定のために重要」(40代・男性・管理) …など

■【長期休暇の過ごし方】7割が仕事のモチベーションやパフォーマンスへの長期休暇による影響を実感
 次に、対象者全員に長期休暇の過ごし方で仕事のモチベーションやパフォーマンスが上がると感じるか聞いたところ、72.2%の人が「はい」と回答しました。

 具体的にどのように過ごしたら仕事のモチベーションやパフォーマンスが上がったか聞いたところ、「大好きな家族や友人と美味しいご飯を食べたり、遊びに出かけたりする」(30代・男性・管理)、「仕事のことを一切考えない時間にする」(30代・女性・クリエイター)など、仕事と完全に切り離してプライベートを楽しむことでモチベーションやパフォーマンスが上がったとする意見が大半を占めました。


▼長期休暇の過ごし方(一部抜粋)
「旅行などで羽を伸ばす、普段は会いづらい友人と会う」(20代・女性・公務員)
「仕事を忘れ趣味や家族との時間に使う」(40代・男性・機械系エンジニア)
「新しいものに触れる、たくさん寝る」(40代・女性・システムエンジニア) …など

■【長期休暇の取得】過半数が「不満はない」 一方で不満を抱く4割からは「取りづらい」との声も
 さらに、対象者全員に職場で長期休暇取得に関する不満や改善してほしいことはあるか聞いたところ、40.0%の人が「はい」と回答しました。

 具体的にどのような不満があるか聞いたところ、「従業員数が足りず、長期的な休暇をとれない」(30代・男性・事務)、「長期休暇が取りづらい」(20代・女性・製造)など、主に長期休暇の取得が難しいという意見が挙がりました。中には「取得に対して、嫌な顔をされる」(40代・男性・運輸交通)というような意見も複数あり、長期休暇の取得ができないわけではないものの、実際には気軽に取得できない状況にいる人も少なくないことが分かりました。


▼職場の長期休暇取得に関する不満(一部抜粋)
「希望の休みが取れない」(30代・男性・機械系エンジニア)
「長期休暇が欲しいと言うと渋られる」(20代・女性・その他)
「体調不良で数日間休まなければならなくなった後日、仮病だったんじゃないの?と言われた」(20代・男性・医療福祉)
「私用電話の番号を教える決まりや、休み中の居場所を開示する必要がある」(40代・男性・コンサルタント)
「休日でも仕事の連絡が入る」(40代・女性・コールセンター) …など

■【休暇取得の重要度】転職の際に休暇の取得しやすさを重視する人は85.7% “休み重視”が一般化
 最後に、対象者全員に転職先を選ぶ際に、長期休暇や有給休暇などの休暇の取得しやすさを重視するか聞いたところ、「とても重視する」(40.4%)、「やや重視する」(45.3%)が合わせて85.7%となり、ほとんどの働き手が転職の際に休暇の取りやすさを重視していることがわかりました。

 最近ではコロナの規制緩和が進み、人々の生活にもさまざまな変化が生じていますが、ゴールデンウィークの過ごし方や長期休暇に対する考え方に大きな影響は出ていないことがわかりました。その反面、「コロナが落ち着いてきた」と感じ始めている人も多く、今年は抵抗感なく連休中の外出を楽しむ予定の人も一定数いるようです。
 また今回の調査では、働き手の大多数が長期休暇によるリフレッシュを重要視しており、長期休暇の取りやすさが転職先選びにも大きく影響していることがわかりました。近年、人手不足が叫ばれる時代だからこそ、休暇制度の整備や取得しやすい雰囲気の醸成に取り組んでいくことが企業の人材確保につながるのではないでしょうか。

■調査概要
調査内容 :ゴールデンウィークと長期休暇について
調査機関 :自社調査
調査対象 :当社を利用している全国のビジネスパーソン (20代~40代・男女)  
有効回答 :413人
調査期間 :2023年4月13日~4月19日
調査方法 :インターネット調査
※データは小数点以下第2位を四捨五入しているため、合計しても100%にならない場合があります。

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