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【調査報告】全国の転職希望者に聞いた! 「転職活動におけるタイパ意識」について 8割弱が「転職活動でタイパを重視したい」 理想の活動期間は「3ヵ月以内」 広がるタイパ意識 一方「タイパの悪い場面がある」67.1% 求人探しやスケジュール調整など 活動意欲にも影響
総合転職エージェントの株式会社ワークポート(所在地:東京都品川区、代表取締役社長:林 徹郎)は全国の転職希望者373人(20代~40代・男女)を対象に、「転職活動におけるタイパ意識」についてアンケート調査を実施しました。
■【転職活動でのタイパ意識】8割弱が「タイパを重視したい」 転職活動シーンで広がるタイパ意識
タイパ(タイムパフォーマンス)とは、費やした時間に対する効果や満足度(時間対効果)のことをいいます。ここ最近ではショート動画が人気を集めるなど、プライベートシーンをはじめとして短い時間で効率よく価値や満足感を得たいとするタイパ重視の傾向が広がりつつあります。そんな中、実際に働き手のタイパ意識はどこまで広がっているのか、転職活動シーンをピックアップして調査しました。
はじめに、対象者全員に転職活動においてタイパを重視したいか聞いたところ、「かなりそう思う」(43.2%)、「ややそう思う」(36.5%)が合わせて79.7%と8割近くにのぼりました。ちなみに別の設問で、プライベートにおいてタイパを重視したいとする人は63.8%だったことから、転職活動におけるタイパ意識は一際強いという傾向が読み取れました。
転職活動でタイパを重視したいと回答した人に理由を聞いたところ、「現在就業中及び育児中で、時間があまり取れないから」(40代・男性・製造)、「プライベートの時間を確保するため」(30代・女性・建築土木)など、現職や家庭、プライベートと両立するために転職活動は限られた時間で効率的に進めたいとする意見が多く挙がりました。また、「なるべく早く転職活動を終えたいから」(30代・女性・事務)、「少しでも早く次のキャリアを築き始めたいから」(20代・男性・営業)など、いち早く内定を獲得するためにタイパを重視したいとする意見も多数寄せられました。
▼転職活動でタイパを重視したい理由(一部抜粋)
「かける時間が長いと自分の意識やモチベーションがブレそうだから」(30代・男性・システムエンジニア)
「じっくり転職先を探したい反面、転職活動にかけられる時間が限られているから」(40代・女性・管理)
「自分の希望に合う転職先を探すために、できるだけ多くの企業について調べ、応募し、面接を受けたいため」(40代・男性・その他)
「長時間の転職活動はストレスにつながるため」(30代・女性・事務)
「他のことに時間を割きたいため」(20代・男性・運輸交通) …など
■【理想の転職活動期間】「3ヵ月以内」が約4割で最多 次いで「1ヵ月以内」 早く決めたい傾向
続いて、対象者全員に理想の転職活動期間はどれぐらいか聞いたところ、「3ヵ月以内」と回答した人が41.3%で最多となりました。次いで「1ヵ月以内」(20.6%)、「半年以内」(19.8%)となり、なるべく長期化させたくないと考える人が多いようすがうかがえました。
■【転職活動のタイパ】転職活動でタイパの悪さを感じる場面が「ある」人は67.1%と7割近く
次に、対象者全員に転職活動において、タイパの悪さを感じる場面はあるか聞いたところ、「かなりある」(25.5%)、「ややある」(41.6%)が合わせて67.1%でした。7割近くに及ぶ多くの人が、転職活動中にタイパの悪さを感じることがあるようです。
■【転職活動のタイパの悪さ】とくに「求人探し」や「スケジュール調整」などの場面で非効率性を実感
転職活動でタイパの悪さを感じる場面があると回答した人に、どんな場面でタイパの悪さを感じるか聞いたところ、「求人探し」が62.0%で最も多く、次いで「スケジュール調整」が52.8%でした。どちらも50%を超える結果となり、転職活動中にタイパの悪さを感じた人の半数以上が、求人探しやスケジュール調整の場面で非効率性を感じていることがわかりました。また、「応募書類作成」が46.0%、「企業への応募作業」が35.2%にのぼるなど、応募に係る準備や実際の応募に際してタイパの悪さを感じる人も少なくないようです。
前出の回答者にタイパを悪くする要因は何だと思うか聞いたところ、「希望に添った求人がないこと。また、在職中のため面接の予定が合わないこと」(30代・女性・管理)、「複数企業への応募を並行していると面接などの日程連絡が企業によってバラバラなのですり合わせに時間がかかること」(40代・女性・事務)など、やはり求人探しやスケジュール調整の場面において思うようなスピード感で進められないことが要因になっているとする意見が多く挙がりました。
▼タイパを悪くする要因(一部抜粋)
「企業側のレスポンスが遅いこと」(40代・男性・機械系エンジニア)
「希望する職種の求人が少ないこと」(20代・男性・事務)
「職務経歴書など面接企業ごとへの手直しに時間がかかること」(40代・女性・営業)
「書類の提出方法やフォーマットが企業によって異なる場合があること」(30代・男性・システムエンジニア)
「現職が忙しく対応が難しいこと」(40代・女性・その他) …など
■【活動意欲へのタイパの影響】83.2%がタイパの悪さを理由に転職活動が億劫だと感じたことが「ある」
続いて、転職活動でタイパの悪さを感じる場面があると回答した人に、タイパの悪さを理由に転職活動が億劫だと感じたことはあるか聞いたところ、「かなりある」(32.8%)、「ややある」(50.4%)が合わせて83.2%と8割を超える結果となりました。大多数の人にとって、タイパの悪さは転職活動のモチベーション低下に直結することがわかりました。
■【転職活動のタイパ向上策】約4割がタイパ向上のためにサービスやツールを利用 転職エージェントなど
最後に、対象者全員に転職活動におけるタイパを良くするために使っているサービスやツールはあるか聞いたところ、4割近くにのぼる38.3%の人が「ある」と回答しました。
転職活動のタイパを向上させるためにどんなサービスやツールを使っているか聞いたところ、主に「転職エージェント」や「転職サイト」といった意見が挙がりました。そのほかには、「履歴書・職務経歴書作成アプリ」、「WEB会議ツール」、「カレンダーアプリ」、「ChatGPT」などの意見も散見しました。
また、転職活動のタイパを向上させるためにどんなサービスやツールがあったらいいと思うか聞いたところ、スケジュールの調整や管理、応募書類の作成に関するツールを中心として多様な意見が寄せられました。
▼タイパ向上のために求めるサービスやツール(一部抜粋)
「企業の面談可能日、時間帯に予約できるツール」(30代・女性・企画マーケティング)
「さまざまな転職サイトと連携できるスケジュール管理ツール」(20代・男性・営業)
「必要項目入力でAIが応募企業向けに最適化した職務経歴書を作成するツール」(40代・男性・製造)
「社員や元社員の口コミとの連動サービス」(30代・女性・事務)
「適性検査や能力検査、面接で聞かれる可能性が高い質問事項を本番感覚で何度も練習できるサービスやツール」(30代・男性・製造)
「転職希望者同士の意見交換システム」(20代・女性・クリエイター) …など
Z世代を中心に世間でタイパ志向が広がりつつある中で、転職活動においてもタイパ意識が高まっていることがわかりました。これは、近年の人手不足によって売り手市場が続いていることや、転職を支援する様々なサービスや転職活動に活用できるデジタルツールが数多く登場していることなどによって、以前のような買い手市場の頃に比べると全体的な転職へのハードルが低くなったことも影響しているのではないでしょうか。選択肢や手段の広がりによって精神的にも時間的にも余裕が出てきているからこそ、「転職はできる限り時間や労力をかけずに終わらせたい」とする傾向が強まってきているとも捉えられます。今後転職市場においてタイパ重視の風潮がさらに高まっていけば、転職活動のタイパ向上に役立つ新たなサービス・ツールが出てくることや、転職活動のやり方自体が変化していく可能性もあるかもしれません。
■調査概要
調査内容 :転職活動におけるタイパ意識について
調査機関 :自社調査
調査対象 :当社を利用している全国の転職希望者 (20代~40代・男女)
有効回答 :373人
調査期間 :2023年6月14日~6月21日
調査方法 :インターネット調査
※データは小数点以下第2位を四捨五入しているため、合計しても100%にならない場合があります。
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