Q.005
女性の活躍が自社に与えるメリットは多いですか?


A82.7%がメリットが多いと回答 男女平等には女性の活躍が必須


女性の活躍が自社に与えるメリットは多いと感じるか聞いたところ、「メリットが多い」と回答した企業が82.7%と大多数を占めました。
「メリットが多い」と回答した企業に、理由を聞いたところ、「女性ならではの感性を業務に活かせるから」(サービス・アミューズメント)、「新しい意見や考えを取り入れることができるから」(システム開発・情報通信)など、女性の意見も聞くことで、多様なアイデアが生まれることに期待するという意見が多く挙がりました。
また、「女性の活躍なくして会社の成長もないから」(システム開発・情報通信)、「女性が経営の意思決定に入ってくることで、組織が強くなるから」(WEBサービス・広告・コンテンツ制作)など、企業の成長のためには女性の活躍が必須と考えるという意見もありました。ほかにも、「女性活躍推進とともに社内の制度改革ができるから」(WEBサービス・広告・コンテンツ制作)など、女性活躍を推進することで、男女ともに働きやすい仕組み作りが進むという意見もありました。
ほかには、女性が活躍しているというモデルケースができることで、「求職者が比較的多くなり能力の高い社員を採用できる確率が高くなるから」(小売・販売)、「女性が活躍する=多様な働き方につながり、採用活動がしやすくなるから」(システム開発・情報通信)という意見も多く挙がりました。女性が活躍できる企業だからこそ、求職者が集まり、より優秀な社員を採用できる可能性が高まると考えているようです。
▼女性活躍の会社へのメリットが多いと回答した人の意見(一部抜粋)
「女性をターゲットとした事業に有利だから」(WEBサービス・広告・コンテンツ制作)
「女性ならではの目線やきめ細かな心配りが業務に活かせるから」(教育ICTメーカー)
「会社全体のワークライフバランスを推進できるから」(ゲーム開発)
「女性だけでなく社員全体が活躍することは望ましいから」(医療・福祉・メディカル)
「優秀な女性を雇用できる訴求につながる可能性があるから」(ゲーム開発) …など
人口減少が叫ばれる中、労働力不足を解消するには性別で差別することなく、より多くの人が活躍できるように環境を整えることが必要不可欠です。企業は女性活躍にメリットを感じているものの、思うように取り組みが進んでいないようすがうかがえました。ネックとして挙げられた人員不足、時間不足は企業努力で解決の余地はありそうです。しかし、当の働く女性が管理職を志望していないという現状については、様々な課題が複雑に絡み合っていると感じざるを得ません。女性活躍推進のために、真っ先に取り組むべきは何なのか、企業は今一度掘り下げて考えていく必要があるかもしれません。
■調査概要
調査内容 :女性活躍推進の実態について
調査機関 :自社調査
調査対象 :当社を利用している全国の企業の人事担当者
有効回答 :139人
調査期間 :2022年4月12日~4月19日
調査方法 :インターネット調査
※データは小数点以下第2位を四捨五入しているため、合計しても100%にならない場合があります。