転職・仕事の調査データ
【採用担当者編】
Q.066
選考書類にChatGPTが使われた場合、採用意欲に影響はありますか?


A.75.5%が採用意欲は「変わらない」と回答 面接を重視する意見が優勢


世界中でChatGPTの利用が広がっています。ビジネスパーソンが転職活動で利用するケースも出てきている中で、企業側はそれをどのように捉えているのか、採用意欲に影響があるのか調査しました。
もし候補者がChatGPTを使って選考書類を作成していた場合、採用意欲に影響はあるか聞いたところ75.5%が「変わらない」と回答し、基本的に採用意欲への影響はないとする回答が大多数を占めました。
また、「採用意欲が下がる」との回答は22.3%、「採用意欲が上がる」との回答は2.2%に留まりました。企業の人事担当者の多くは、働き手がChatGPTを転職活動に利用することに対して強い抵抗感などを抱いているようすは見られませんでした。
採用意欲が変わらないと回答した人事担当者に、なぜ採用意欲に影響がないのか聞いたところ、「面接が一番の判断基準となるため」(建築・土木・設計)、「あくまで人物を評価するため」(小売・販売)など、最終的に面接で判断するため、応募書類作成時に利用していてもそれほど気にしないとする意見が多く見られました。選考における最初の判断材料として応募書類はもちろん大切であるものの、最終的には面接を重要視して選考を行う企業が多いことがうかがえる結果となりました。
▼採用意欲が変わらない理由(一部抜粋)
「当人が記載する・しない問わず、履歴書などには大げさな記載もあり、それも含めて面接を通じて確認するから」(機械メーカー)
「ChatGPTを使っているとバレバレな履歴書であればNGだが、うまく取り入れているならばむしろ能力が高いとも判断できる。素晴らしい履歴書、職務経歴書でも、嘘であれば面接時にボロが出るから」(サービス・アミューズメント)
「文章力は関係なく、職歴や実績をみているため」(コンサルティング・調査・士業)
「状況に応じて最適なツールを選択することに違和感はないため」(教育・保育) …など
一方で、採用意欲が下がると答えた人事担当者に理由を聞いたところ、「本人の考えではなく模範的な意見という印象になるため」(製造業)、「自分の言葉ではないため弊社への応募意欲を疑うから」(ゲーム開発)などの意見が多く挙がりました。候補者本人の考えや言葉でないことが良くない印象、ひいては採用意欲の低下につながっているようすがうかがえます。
▼採用意欲が下がる理由(一部抜粋)
「文章作成のゼロからのタイミングで使用したとなると、文章構成力・思考力がなく、採用しても業務に支障が出るから」(メーカー)
「自身の考えを自分の言葉に表現できないのでは?と考えてしまうため」(機械メーカー)
「素の人物像が見えない恐れがあると感じてしまうから」(建築・土木・設計)
「本気度が理解しがたいため」(技術サービス) …など
■調査概要
調査内容 :転職活動におけるChatGPT利用の印象について
調査機関 :自社調査
調査対象 :当社を利用している全国の企業の人事担当者
有効回答 :139人
調査期間 :2023年5月9日~5月16日
調査方法 :インターネット調査
※データは小数点以下第2位を四捨五入しているため、合計しても100%にならない場合があります。
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