転職・仕事の調査データ
【転職希望者編】
Q.173
現在(直近)の会社は出産や子育てと仕事の両立が図れる制度や環境が整っていると感じますか?
A.約3割が「はい」と回答。まだ改善の余地あり、周囲の理解促進を求める声も
対象者に、現在(直近)の会社は出産や子育てと仕事の両立が図れる制度や環境が整っていると感じるか聞いたところ、「はい」と回答した人は35.9%でした。
さらに、環境が整っていると回答した115人のうち36.5%の人は「まだ改善の余地あり」「もっと改善してほしい」と回答しており、まだまだ出産や子育てが仕事に影響を与える現状があることがうかがえる結果となりました。
改善を望む対象者は具体的にどのような制度や環境を求めているのか調査したところ、「男性育児休暇取得の促進」(30代・男性・営業)、「リモートワークの推奨、フレックス制度の導入」(30代・女性・営業)といった制度の拡充のほか、「産休を取ったら迷惑がられたりする文化をなくす」(30代・女性・企画、マーケティング)、「従業員への周知や上司の理解不足が解消されること」(40代・男性・営業)など、同僚からの理解や雰囲気といった職場環境の改善が多く挙げられました。
制度があっても、取得することに対する周囲からの理解や円滑な業務の分担に課題が残る職場が多いようです。
改正育児・介護休業法の成立をきっかけに、今後多くの会社で制度が拡充されることが予想されますが、その制度が形だけのものとならないよう、並行して職場の人員補充やハラスメントの防止など、理解の周知にも着手する必要があると言えます。
▼職場に改善してほしいこととして挙げられた意見
・子育てが始まると役職を降りる風潮がなくなったらいいと思う(30代・女性・接客、販売)
・妻の妊娠、出産および子どもの成長を考慮した転勤制度があればいい(20代・男性・研究開発)
・妻子持ちの人向けの福利厚生を充実してほしい(40代・男性・クリエイター)
・男性でも保育園等の送迎や子どもの病気等での早退が無理なくできるようになればいいと思う(40代・女性・クリエイター)
▼職場の制度や環境に満足している人の意見(職場の環境や実際に行われている制度)
・産休・育休(取得実績あり)、マタハラ禁止の周知徹底(20代・女性・管理)
・産休育休制度、保育園代の補助(20代・女性・接客、販売)
・家庭の都合が悪ければ、出張の予定を変更できる(30代・男性・機械系エンジニア)
・子どもの用事で帰ることが許される雰囲気(30代・女性・事務アシスタント)
・育休、子の看護休暇、時短勤務、残業免除など(40代・男性・システムエンジニア)
・男女とも産休・育休がとりやすい(20代・男性・事務アシスタント)
・1時間単位での休暇取得が可能(30代・女性・企画マーケティング)
・リモート、コアタイムなしのフレックス(40代・女性・クリエイター)
調査内容:出産・子育てに関する制度・環境について
調査対象:ワークポートを利用している全国の転職希望者(20代~40代の男女)
有効回答:320人
調査期間:2021年6月2日~6月9日
※データは小数点以下第2位を四捨五入しているため、合計しても100%にならない場合があります。
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