Q.054
セクハラの対処後はどうなりましたか?


A上司や同僚に相談するなどの対処をしても「解決しなかった」人が約半数


セクハラへの対処をした結果どうなったか聞いたところ、43.0%が「解決しなかった」と回答し、「解決した」と答えた人は25.6%でした。セクハラへの対処として、上司や同僚を頼った人もそれぞれ約30%いることや職場の相談窓口を利用した人も一定数いることがわかっていますが、結果として解決には至らなかった人が約半数におよび、解決した人は3割にも満たないという状況が明らかになりました。
セクハラへの対処をしても解決しなかったと回答した人に理由を聞いたところ、「会社が問題視しなかったため」(30代・女性・企画マーケティング)、「対策がとられなかったから」(40代・男性・その他)など、相談をしても改善につながる対応がとられなかったという意見が多く挙がりました。
また、「解決をはかるための部署や担当がいなかったため」(40代・女性・その他)、「言った本人の立場が悪くなるだけで、意味がなかったため」(40代・女性・公務員)など、そもそも職場においてセクハラ被害を相談できる体制がきちんと整備されていなかったというケースも少なくないようでした。
▼セクハラ対処後に解決しなかった理由(一部抜粋)
「好かれているんだよと相手にされなかったため」(30代・女性・品質管理)
「社内に理解する雰囲気がなかったため」(40代・女性・その他)
「会社に相談窓口がなく、相談しやすい上司もいない状況で、退職以外の選択肢がなかったため」(30代・女性・事務)
「相手が女性で、男はそれくらい我慢するべきとの風潮が強くお咎めなしとなったため」(30代・男性・設備管理)
「相手が上層部だったので、なかったことにされたため」(20代・女性・企画マーケティング) …など
調査内容 :セクシャルハラスメントの実態について
調査機関 :自社調査
調査対象 :当社を利用している全国のビジネスパーソン (20代~40代・男女)
有効回答 :121人
調査期間 :2023年5月31日~6月6日
調査方法 :インターネット調査
※データは小数点以下第2位を四捨五入しているため、合計しても100%にならない場合があります。