転職・仕事の調査データ
【転職希望者編】
Q.035
「ホワイトカラー・エグゼンプション制度」をご存知ですか?


A.認知度は3割程度 長時間労働の増加を懸念して反対する人も


ホワイトカラー労働者を対象に労働時間規制の適用を外し、働いた時間に関係なく成果に対して賃金を支払うという「ホワイトカラー・エグゼンプション制度」。日本では2006年に導入が検討されましたが、長時間労働を助長するということで一旦頓挫しました。今年に入り、第二次安倍内閣が再度導入を検討しているものの、実現の兆しは見えていません。そんな現状もあり、この制度について「知っている」と答えた人はわずか3割程度でした。
更に『「ホワイトカラー・エグゼンプション制度」に賛成か?』と尋ねたところ約7割の人が「NO」と答えました。理由を聞いたところ、「サービス残業が増加すると思う。業種・評価基準の設定等の準備をしていけば試みる価値はあるかも」や「今の日本企業の体制だと、“ワークライフバランス”ではなく、“長時間労働”に繋がるのでは?」という意見が多数見られました。
一方「YES」と答えた人は「有能な能力や時間を有効に活用できる」、「労働者の意欲を引き出す制度だと思う。企業の業績向上に繋がる」、「在宅勤務という考えが認められやすくなる。女性の自立を促進できそうだ」などと回答しました。今のところ多くの人がこの制度の必要性を感じる日はまだ遠いようです。
- 【「ホワイトカラー・エグゼンプション制度」に賛成ですか? YESの理由】
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・労働時間ではなく、成果に対して対価を払うという考えが広まれば、在宅勤務という考えが認められやすくなる。女性の自立(女性が家族を養うだけの収入を得ること)が良い。時間で現場に拘束するという考えが女性の自立を妨げる一因となっていると思う。
・あくまでもしっかりとした内容の決まりができれば賛成です。特に労働時間についてはある程度の自由が必要になる方々にはいいことだと思いますし、時間の有効活用に繋がると思います。
・有能な人材育成のために必要だとは思いますが、同時に最低限の保障が必要だと思います。
・自己責任で自由に業務に従事できるのはキャリアアップ、スキルアップにつながるから。ただし、実体に合った評価と能力を発揮し易い環境と働きすぎない自己管理ができる力量がないければうまく機能しない。
- 【「ホワイトカラー・エグゼンプション制度」に賛成ですか? NOの理由】
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・今の日本企業のことを考えると、ワークライフバランスではなく、長時間労働に繋がるからです。
・成果で評価してしまうと、企業が恣意的に評価基準を決めることができ、労働条件が悪くなる可能性があるため。
・現状だとサービス残業の増加にしか繋がらないと思うので。業種・評価基準の設定等の準備をしていけば、試みる価値はあると思う。東京オリンピック終了後、日本企業等にプラスになるかどうかを踏まえて考えると価値があると思う。
・制度がどう定まるかにもよりますが、多くの労働者がこの制度が労働時間を自分の自由にはコントロールできないと思うため。
【調査概要】
調査内容:転職希望者の意識調査
調査対象:ワークポートにご来社いただいた20~40代の男女 [264名]
調査期間:2014年11月4日(火)~2014年11月7日(金)
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