転職・仕事の調査データ
【転職希望者編】
Q.341
職場は男女平等だと感じますか?


A.「職場は男女平等ではない」が47.8% 性別による業務分担が根強く残ることが背景か


2022年7月に女性活躍推進法の省令改正で企業に男女賃金格差の開示を義務付けられるなど、男女格差の是正に向けた取り組みが推進されています。3月8日の国際女性デーに際し、職場の男女格差の状況を知るために「ジェンダーハラスメント」の実態について調査しました。
職場は男女平等だと感じるかどうか聞いたところ、「まったく男女平等だとは思わない」とした人が16.6%、「あまり男女平等だとは思わない」とした人が31.2%という結果となり、47.8%の人が男女平等だと思える職場で働いていないという実態が浮き彫りになりました。
「男女平等だと思わない」理由としては、おもに性別による仕事内容の区別や差別があるという意見や、女性は管理職になりにくいという意見が大半を占めました。
▼男女平等だと思わない理由(【女性】が不利だという意見)(一部抜粋)
「男性の仕事、女性の仕事と完全に区分けされているから」(40代・男性・システムエンジニア)
「女性社員はアシスタント的な仕事が多いから」(20代・女性・システムエンジニア)
「お茶くみや掃除を女性のみにさせる風習があるから」(30代・女性・事務)
「女性の管理職が少なく、また女性の登用機会が与えられていないと感じるから」(30代・男性・コールセンター)
「同じ趣旨の意見でも男性の発言が通りやすく、男のほうが賢いというジェンダーバイアスを感じるから」(30代・女性・事務)
「悪気なく事務的な作業は女性にさせればよいと言う人がいるから」(40代・男性・機械系エンジニア)
「同じ勤務年数や学歴でも給与額が男女でかなり差がある(女性の給与が低い)から」(30代・女性・事務) …など
半数弱の企業は性別による役割分業意識が根強く残っており、特に女性であるからこそ与えられる仕事や役割が制限されているため、キャリアアップしにくいという現状があることが浮き彫りになりました。その結果、給与面にも差が出ているというケースもあるようです。
上記のような内容のほかにも、「女性事務職にだけ制服があるから」(40代・女性・管理)、「バレンタイン(チョコを配ること)を強要されているから」(40代・女性・倉庫業務)、「妊娠中と出産後にパートに降格を勧められたから」(40代・女性・事務)、などの明らかな性差別を指摘する意見や、中には「女性に役職は与えられない。三十歳すぎたら女は定年だと言われたから」(30代・女性・事務)や、「お客さんからは(全員ではないものの)性的なサービスを求められる事があったから」(30代・女性・清掃業)などという、明らかなセクハラがあったとする過激な意見も挙がり、女性軽視の風潮が残ってしまっている企業があることもわかりました。
一方で、「男性より女性に対して配慮が多いから」(30代・男性・営業)、「女性対象の過剰な待遇が目立つから」(40代・男性・マーケティング)という意見も散見され、極端な女性活躍推進から男女の不平等を感じている人もいることがわかりました。
男性・女性間で不均衡を起こすことなく、男女平等を推進するには一定の課題がありそうです。
▼男女平等だと思わない理由(【男性】が不利だという意見)(一部抜粋)
「女性の管理職登用を積極的に推し進めていて、非常に良いことではあると認識しているものの、逆に男性のキャリアアップについては不利に感じているから」(30代・男性・営業)
「女性躍進をすすめるあまり、女性であることが優位に働いている気がするから」(40代・女性・事務)
「女性は優遇され、男性社員は罵倒され数字を残しても何も残らないから」(30代・男性・接客販売)
「セクハラ対策や女性登用と銘打ち、男性の意見は聞き入れられず、昇進も女性優位だから」(40代・男性・その他)
「男性は育休や時短勤務の利用がしづらいから」(30代・女性・営業)
「男性に残業をさせるから」(40代・女性・クリエイター) …など
■調査概要
調査内容 :職場のジェンダーハラスメントの実態について
調査機関 :自社調査
調査対象 :当社を利用している全国のビジネスパーソン(20代~40代・男女)
有効回答 :446人
調査期間 :2023年2月14日~2月21日
調査方法 :インターネット調査
※データは小数点以下第2位を四捨五入しているため、合計しても100%にならない場合があります。
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