転職・仕事の調査データ
【転職希望者編】
Q.196
これからスマホ決済を使い始めてみたいですか?


A.半数以上が「いいえ」と回答。未利用者にとってスマホ決済の信頼度は低い傾向。
スマホ決済を利用していないと回答した人に、今後機会があればスマホ決済を使ってみたいかどうか聞いたところ、「はい」が26.6%、「いいえ」が54.3%、「わからない」が19.1%と、機会があっても使いたくないという人が多いことがわかりました。「いいえ」と回答した人は、「急いでいるときにバーコードを表示させるまでが面倒。あとは店によっては対応している・していない決済があるから」(40代・男性・コールセンター)など、QRコードの表示の準備や、店舗がスマホ決済対応かどうかの確認が面倒だとする意見が多く集まりました。また、「基本的に電子マネーを信用していない」(30代・女性・コールセンター)、「ちゃんと払えているか不安」(30代・女性・製造)など、スマホ決済に対する信頼度の低さも目立ちました。
調査の結果、スマホ決済はかなり普及しており、便利さや手軽さから今後も使い続けたいという人が多いものの、給与はこれまでどおり銀行口座を介して受け取りたい人が多いことがわかりました。政府は、世界から遅れを取っているデジタル決済の普及のために給与のデジタル払いの解禁を急いでいますが、デジタル決済が普及しても、すぐには給与のデジタル払いは浸透しないかもしれません。スマホ決済は利用していても、給与のデジタル払いには、セキュリティへの不安を感じる意見が多数ありました。安全性が確立されない限り、デジタル払いに対する抵抗感は拭えないといえます。しかし、デジタル決済の便利さから給与をデジタル払いで受け取りたい人も一定数います。これからますます、スマホ決済をはじめとするデジタル決済が普及し、デジタル決済ができる場面が増えれば、デジタル払いを望む人が増えそうです。
最近では、企業間の決済において現金の代わりに使えるデジタル通貨が登場しました。企業連合は2022年後半の実用化を目指すと発表しています。デジタル通貨の決済には、取引にかかる時間、手数料などのコストを大幅に削減できるというメリットがあります。今後、企業でデジタル化した金銭の扱いが主流になれば、給与のデジタル払いも導入が進むかもしれません。
今回の調査で、新たな給与の支払い方法の誕生に対し、支払いの多様性を感じ、歓迎する声もありました。給与のデジタル払いが普及すれば、転職希望者は企業の給与の支払い方法や受け取り方の選択肢の有無も、福利厚生や年収などと同じように企業選びの基準にするかもしれません。過去のやり方に固執しすぎるのではなく、適度に新たな方法も取り入れていくことで、さまざまな人が働きやすい社会になるのではないでしょうか。
調査内容 :給与のデジタル払いについて
調査対象者:当社を利用している全国の転職希望者(20代~40代の男女)
有効回答 :94人
調査期間 :2021年11月19日~11月25日
※データは小数点以下第2位を四捨五入しているため、合計しても100%にならない場合があります。
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