Q.055
セクハラが理由で転職した経験はありますか?


Aセクハラ被害で「転職を検討・決意」57.1% キャリアを狂わすセクハラ問題


職場でセクハラを受けたことがあるとする人に、セクハラが理由で転職した経験はあるか聞いたところ、「転職した」(27.3%)、「転職を検討した/検討中」(29.8%)が合わせて57.1%でした。被害経験を持つ人のうち半数以上にとって、セクハラが転職を検討するきっかけや決意した理由となったことがわかりました。
ちなみに、弊社の転職相談サービスのカウンセリングの中でも、求職者様より転職やキャリアの悩みとしてセクハラ被害の相談を受けることがあります。今回弊社の転職コンシェルジュ(キャリアアドバイザー)180名を対象に調査をしたところ、セクハラ被害の相談を受けたことがある者は44.4%と半数近くにのぼりました。
実際に寄せられた内容としては、業務中や会食・飲み会などの場でのセクハラ発言や行為などが横行している、業務とは関係ないところで上司や顧客から個人的な誘いや関係を結ぶことを執拗に迫られるなどの相談が多く、不快感をあらわにすると仕事を振られなくなったり、会社に相談しても取り合ってもらえなかったりしたことに絶望して転職を決意したなどのケースがありました。
さらには、度重なるセクハラ行為に対するストレスで適応障害を発症し休業を余儀なくされたケースや、トラウマやフラッシュバックに悩まされて業務に支障が出ているというような深刻な相談を受けることもあったことがわかりました。
▼過去に転職相談で寄せられた被害事例
・上司から資料を手渡す際にわざわざ手を触られるなどの不必要な身体接触があり、生理的な限界を感じて転職を検討
・飲み会の場で上司からの女性蔑視発言やセクハラ発言が多発しており、耐えられなくなった
・OJTの段階からお酒を強要されたり、身体を触られたりしたことで適応障害を発症し、転職するしかない状況に陥った
・上司から愛人にならないかと言われ断ったところ、何かにつけて怒鳴られるようになり退職を決意した
・上司から体を触れられるなどの被害を受け、何をされるか分からず怖かったため会社にも相談できず退職した
・男性上司から体の関係を強要され、拒否したところ仕事を振ってもらえなくなり、人事部長に相談するも「黙って大人の対応をしなさい」と取り合ってもらえず退職
・職場の男性から突然抱きつかれたり待ち伏せされたりしたため会社に相談したところ、自身が退職勧奨をされた …など
調査内容 :セクシャルハラスメントの実態について
調査機関 :自社調査
調査対象 :当社を利用している全国のビジネスパーソン (20代~40代・男女)
有効回答 :121人
調査期間 :2023年5月31日~6月6日
調査方法 :インターネット調査
※データは小数点以下第2位を四捨五入しているため、合計しても100%にならない場合があります。