転職・仕事の調査データ
【転職希望者編】
Q.201
SDGs推進企業に転職したいですか?
A.7割以上が「転職したい」と回答。SDGsに向き合う企業は働きやすいと考える傾向。
SDGsの推進に力を入れている企業に転職したいか聞いたところ、「とても思う」が27.2%、「やや思う」が46.9%と、転職したい人が74.1%と、「あまり思わない」(17.2%)、「まったく思わない」(8.8%)を圧倒しました。「SDGsはあらゆる差別の撤廃や雇用問題や労働問題の改善なども組み込んでいるため、それに本気で取り組んでいるなら、働きやすく、ハラスメントなどの少ない会社だと考えられる」(20代・男性・ヘルプデスク)、「社会的貢献度の高さと会社の良さは比例していると、現職で実感しているため」(40代・女性・管理)など、SDGsという社会問題に向き合う企業は顧客や雇用者も大切にすると考える人が多くいることがわかりました。企業が利益の追求にとどまらず、社会的責務を果たそうとしているかどうかは、企業選びの基準のひとつとなっています。一方、転職したいと思わない理由としては、「まだよく理解できていないため」(40代・男性・営業)など、SDGs自体がよくわからないから、企業選びの基準にはならないという意見が多数挙がりました。今後、SDGsがさらに浸透していけば、企業の評価基準としてSDGsを挙げる人が増えるかもしれません。
今回の調査では、SDGsに批判的な人も少なくありませんでした。例えば、SDGsは聞こえのいいものの、実際の効果がわからない、流行に乗っているだけで継続性が無いなどと、SDGsを一過性のものと捉える人が一定数いたことは見逃せません。また、企業がSDGsに取り組むことよりも、社員の給与待遇改善の優先を望む意見などもありました。企業に対して、SDGsの推進を単なるパフォーマンスにとどめず、社員を考慮した取り組みにしていくことが求められています。
最近では、SDGsと並びESG(環境・社会・ガバナンス)にも注目が集まっています。ESGを基準に企業を分析して投資する「ESG投資」も徐々に広まっています。今回の調査でも、企業の取り組みとして「グリーンボンドの販売企画、顧客へのESGの研修実施」(40代・男性・企画)、個人の取り組みとして「環境配慮企業に対する投資」(40代・男性・企画)など、ESGを意識した意見が挙がりました。ESGは、SDGsよりも企業経営に特化していますが、ESGへの注力により、結果的にSDGsの推進に繋がります。SDGsの個人の取り組みが一般化していく中で、転職希望者はこれまで以上に企業の取り組みに期待を高めていくことが予想されます。
調査内容 :SDGsについて
調査対象者:当社を利用している全国の転職希望者(20代~40代の男女)
有効回答 :320人
調査期間 :2021年11月30日~12月7日
※データは小数点以下第2位を四捨五入しているため、合計しても100%にならない場合があります。
専任の転職コンシェルジュが、
あなたの転職活動を成功まで導きます。
あなたの可能性を最大限に広げます。
ワークポートの無料転職相談サービスを
ご利用ください。