転職・仕事の調査データ
【転職希望者編】
Q.403
パワハラへ対処した結果、どうなりましたか?
A.上司・同僚・相談窓口など社内に助けを求めても 59.1%が「解決しなかった」
パワハラを受けたことがあると回答した人に、パワハラへ対処をした結果どうなったか聞いたところ、59.1%が「解決しなかった」と回答し、「解決した」と答えた人は12.0%に留まりました。前出の回答では、上司(31.9%)、同僚(27.0%)、相談窓口(14.1%)に相談した人も一定数いましたが、結果として解決に至らなかった人が半数を超え、解決した人は1割程度という状況が浮き彫りになりました。
「解決しなかった」と回答した人にその理由を聞いたところ「本人がやっていないと言い張ったため」(30代・女性・事務)、「本人が深刻さを理解しておらず、改善が見られなかった。パワハラは性格の問題で、悪意はないと言われたから」(30代・女性・カスタマーサポート)など、加害者の無自覚ゆえ、解決に至らなかったとする意見が多数挙がりました。
また、「加害者には誰も歯向かえなかったから」(40代・女性・管理系)、「社長がパワハラを行った人物を重用していたため」(30代・男性・営業)など、職務上の地位の高さが解決の壁となったという意見も複数ありました。ほかにも、「パワハラ被害を訴えたが上司が握りつぶしたから」(30代・女性・管理系)など、パワハラにパワハラを重ねるような状況も起こっているようです。そのほか、「担当部署が詳細を聞かずに放置したから」(40代・男性・公務員)、「話を聞くだけでそれ以上の対応はなく、我慢するしかなかったから」(30代・女性・管理系)など、そもそも勤務先に取り合ってもらえず、相談体制が機能していないというケースも散見されました。さらに、「解決前に退職したから」(30代・女性・事務)、「今も続いているので、そういう会社体質なのだと思い転職しようと思っている」(40代・女性・管理系)という意見もあり、パワハラがキャリア形成に影響を及ぼしているようすもうかがえました。
▼パワハラ対処後に解決しなかった理由(一部抜粋)
「加害者がパワハラをパワハラだと認識していないから」(40代・男性・管理系)
「加害者が執行役員だったから」(30代・男性・企画)
「上司に相談したが、言っても直らないから仕方ないと流されたから」(40代・女性・事務)
「人事部が聞き取りをして対応を試みたが、パワハラ規定があいまいで実際には何もできなかったから」(40代・男性・事務)
「ハラスメントを訴えたら、ことが大きくなると自身の今後に影響すると言われたから」(40代・男性・営業) …など
■調査概要
調査内容 :ビジネスパーソンのパワハラ被害の実態について
調査機関 :自社調査
調査対象 :当社を利用している全国のビジネスパーソン(20代~40代・男女)
有効回答 :433人
調査期間 :2024年3月13日~3月21日
調査方法 :インターネット調査
※データは小数点以下第2位を四捨五入しているため、合計しても100%にならない場合があります。
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