転職・仕事の調査データ
【転職希望者編】
Q.281
管理職になりたくない理由は何ですか?
A.年代によって違いあり!20代の環境が30代の自分をつくる
管理職になりたくない理由を聞いたところ、20代男性からは「向いてないと思う」、「まとめるのが難しそう」といった具体的ではない漠然とした回答が目立ちました。これは社会人経験をあまり積んでいないため、自分が管理職として働くイメージが想像できないことがひとつの原因であると考えられます。一方で30代男性においては、「自分の周囲にいる管理職に、なりたいと思うロールモデルがいない」、「中間職で板挟みになるのが鬱陶しい」など、自分が勤めている(勤めていた)職場など身の回りの環境が影響したと思われる具体的な理由が多く見られました。
20代女性で「管理職になりたくない」と答えた理由では、20代男性と同様の漠然とした不安のほか「将来は仕事よりも家庭を優先したいから」、「管理職などはプライベートを犠牲にしてまで仕事に従事するイメージがあるため」といった妊娠や出産、家庭との両立を懸念した回答が見られました。一方、30代女性においては20代女性が懸念している子育てや家庭との両立への不安はほぼ見られませんでした。30代女性の中で「管理職になりたくない」と答えた理由では、「プレイヤーでいたい」「スペシャリストやエキスパートを目指している」といった現場を希望する声が多く見られました。
以上のことから、男女問わず管理職になりたくないと考える理由は年代によって違いがあるとわかりました。とくに女性に関していえば、20代が想像している以上に30代は、管理職になるという仕事のキャリアと家庭を両立させているということが考えられます。女性は、家庭と仕事の両立が難しいというイメージが根付いていますが、女性活躍推進法をはじめとした、女性が働くことを後押しする世間の風潮が効果を成しているのかもしれません。
■20代の環境が30代の自分をつくる
30代のキャリアに対する意識には自分が過ごしてきた職場の環境が影響している様子が伺えました。自分の適性や意思ではなく、職場環境や労働条件で自身の可能性を狭めてしまうことの無いよう、早いうちから自分の可能性を広げられる環境に身を置くことが大切だと考えます。つい日々の業務に追われてしまいがちですが、3年先、5年先に今の働き方で自分の思い描く未来が叶えられるのかを改めて考えてみてもいいのかもしれません。
■調査概要
・調査内容:管理職志望について
・調査対象者:当社を利用した全国の転職希望者(20~30代の男女)
・有効回答:525名
・調査期間:2018年9月20日~10月12日
※データは小数点以下第2位を四捨五入しているため、合計しても100%にならない場合があります。
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